試合レポート

ドラフト候補の150キロ右腕・沼井伶穏(横浜隼人)を徹底分析! 夏初戦で見せた超破壊ストレート! アドゥワ 誠の高校時代を彷彿させる実戦力【24年夏・神奈川大会】

2024.07.10


沼井伶穏(横浜隼人)

<第106回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜隼人6-3鶴嶺>◇9日◇2回戦◇バッティングパレス相石スタジアムひらつか

横浜隼人の150キロ右腕・沼井 伶穏投手(3年)が鶴嶺戦で夏の初登板をはたした。152球を投じて、3失点完投勝利。多数の球団スカウトが注目する中、粘り強い投球で勝利に貢献した。

【トーナメント表】夏の神奈川大会 これまでの結果

186センチ82キロとすらりとした長身が目に付く大型右腕。ナイジェリア人の父、日本人の母を持つ。
まだ荒削りではあるが、ここぞという場面のストレートの爆発力は見事だった。投球フォームは走者がいないときでもセットポジション。右足をしっかりと上げてバランスを取り、左腕のグラブを斜めに掲げて、真っ向から振り下ろすオーバーハンド。下級生時にはもっとグラブを突き上げて投げていたので、安定感のある投球をするために試行錯誤していたのが伺える。

クセ球は狙っていない

ストレートは常時130キロ後半〜145キロ。序盤3回まではストレート37球のうち、21球が140キロオーバーで、145キロが6球だった。
沼井のストレートは威力型。指先にしっかりとかかった145キロのストレートは簡単に飛ばせない破壊力があった。また、微妙に動くものが多い。クセ球がウリに見えるが、受ける山野井 寛大捕手(3年)は「調子が悪いときほどボールが動きます。バッテリーとして意図的に投げさせているものではないです」と否定する。
確かに145キロを計測した際のストレートは、クセ球ではなく、しっかりとキャッチャーミットに突き刺さる球質だった。時折、抜け球もあったため、被安打10本の結果になった。沼井は「調子は悪かったですが、粘り強く投げられて良かったです」と汗を拭った。

タイプとしては広島のアドゥワ 誠松山聖陵)の高校時代を思い出す。140キロ台の直球、カーブを器用に投げ分けて、ゴロを打たせるのが得意だった。沼井も勝負所ではギアを上げて、ねじ伏せる投球を見せる一方、大きく曲がるカーブやスライダーを投げわけ、うまく打たせる投球もできていた。下級生時代の投球と比べるとだいぶ実戦的になった。まだまだストレートも速くなる可能性を持っている。

ドラフト本指名で勝負できるレベルに達しているのではないか。さらにレベルが上がる3回戦以降でも好投を見せて、評価を高めていきたい。

<関連記事>
◇横浜隼人の150キロ右腕が3失点完投勝利!被安打10ながらも要所を締める
◇横浜のスーパー1年生・小野 舜友が投げては3回完全、打者としても3安打2打点の鮮烈デビュー!中学時代は全国大会優勝経験
◇【一覧】神奈川県 注目投手リスト
◇【一覧】神奈川県 注目野手リスト
◇編集部が選ぶ『トッププロスペクト123名』!
◇高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.09

キャプテンも、シートノック担当女子マネ兼助監督も野球未経験……それでも強豪に善戦した都立校が教えてくれた高校野球のすばらしさ【24年夏・東東京大会】

2024.07.09

下町の実力都立校・紅葉川が“本拠地”で初戦突破!エース8安打を浴びながらも完封勝ち【24年夏・東東京大会】

2024.07.09

4年ぶり復帰の指揮官、選手との信頼関係構築のカギは「公式X」! 光泉カトリックが初戦突破【24年夏・滋賀大会】

2024.07.09

グラウンド使用は週1日だけ!「守備には目をつぶる」豊島学院が打撃戦を制する【24年夏・東東京大会】

2024.07.09

滋賀に現れた163センチのショートがプロ志望を表明!憧れは田中幹也(中日)【24年夏・滋賀大会】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.07.09

キャプテンも、シートノック担当女子マネ兼助監督も野球未経験……それでも強豪に善戦した都立校が教えてくれた高校野球のすばらしさ【24年夏・東東京大会】

2024.07.09

下町の実力都立校・紅葉川が“本拠地”で初戦突破!エース8安打を浴びながらも完封勝ち【24年夏・東東京大会】

2024.07.09

4年ぶり復帰の指揮官、選手との信頼関係構築のカギは「公式X」! 光泉カトリックが初戦突破【24年夏・滋賀大会】

2024.07.09

グラウンド使用は週1日だけ!「守備には目をつぶる」豊島学院が打撃戦を制する【24年夏・東東京大会】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】