<第155回九州地区高校野球大会鹿児島県予選:鹿児島実4-2隼人工>6日◇準々決勝◇平和リース球場
16年半ぶりの8強入りを果たした隼人工。スタンドには控え部員やOBらも大勢駆け付け、保護者ら地域の人たちの応援も加わり、鹿児島実の迫力に負けない応援のパワーを送っていた。
立ち上がり、鹿児島実は先頭の1番・室屋 友郎(2年)が四球を選び、送りバントが決まって、3番・垣尾 義弘(2年)が初球を中前に弾き返し、わずか8球で先制点を挙げた。
更に一死一二塁と畳みかける好機が続き、5番・鶴本 晴斗(1年)が右前打を放ち、2点目を狙ったが、隼人工の右翼手・井手下 虎太郎(2年)が好返球でタッチアウト。鹿児島実の一方的な展開になりそうだった雰囲気を払拭した。
隼人工のエース浅井 聖(2年)は2回以降立ち直り、丁寧に打たせてとる投球でアウトを重ねていく。3回裏、隼人工は一死一三塁として、1番・中村 剛瑠(2年)がスクイズを決めて同点に追いついた。
6回表、鹿児島実は連打とエラーで無死一三塁として5番・鶴本が犠飛を放って勝ち越す。
その裏、隼人工も一死から3番・藏園 悠真(1年)が右越え三塁打を放ち、4番・唐仁原 光希(2年)の犠飛で再び同点に追いついた。
終盤も両者1点がなかなか遠かった中、9回表、鹿児島実はエラーで先頭打者が出塁し、二死二塁として、好投を続けていた9番・大野 純之介(2年)が中越え二塁打を放ってようやく勝ち越し。1番・室屋も中前適時打で続いて、初めて2点のリードを奪った。
その裏の隼人工の攻撃をエース大野が三者凡退で切り抜け、鹿児島実が辛くも4強入りを決めた。
善戦した隼人工だったが、エラーが失点に絡んだのが痛かった。