日本ポニーベースボール協会が主催するマルハンインビテーション大倉カップ第50回全日本選手権大会決勝が7月24日、東京・JPアセットスタジアム江戸川（江戸川区球場）で行われ、筑後リバーズ（福岡）が関メディベースボール学院（兵庫）を8対6で破り初優勝した。

筑後リバーズは粘り強い戦いぶりで勝ち進んできた。1、3回戦はサヨナラ勝ち。準決勝では将門ポニー（茨城）を逆転でくだして決勝に駒を進めた。決勝でも、前回大会の覇者であり、今春センバツ大会も制している関メディベースボール学院を相手に粘り強い戦いで勝利をたぐり寄せた。

初回に相手失策で先制。5回に一度は逆転を許すも、その裏に3得点し5対3と再逆転。6回にも3点を加え、最終回、2点差に詰め寄られるも、最後はエース・大隅孝太郎（3年）が締めた。先発した大隅は4回1失点で一度はマウンドを降りてセンターの守備につき、最終回、2死一塁のピンチで再度登板、最終打者を仕留めた。

打でも6回、自らのバットで決勝点となった7点目をたたき出し、投打にわたる活躍で最高殊勲選手賞を獲得。「最後、『この打者で絶対に仕留めよう』と強い気持ちでマウンドに上がりました。優勝して最高殊勲選手にも選んでもらってうれしい」と笑顔で話した。

大会連覇には一歩届かなかった関メディベースボール学院だが、4点ビハインドから最終回に2点差まで追い上げる粘りを見せた。井戸伸年監督は「ここまで来られたのは彼らの力」と選手たちの頑張りをたたえた。

優勝した筑後リバーズは9月上旬に行われる第2回エイジェックカップにポニー代表として出場し、他団体の代表チームと中学硬式野球日本一の座をかけて戦う。

同日に行われたポニーブロンコ大会（中学1年生以下を対象とした大会）決勝は、SKポニージュニア（東京）が羽田アンビシャスブロンコ（東京）を4対2で破り初優勝した。