<関西六大学野球 秋季リーグ戦:龍谷大 2-1 神戸学院大>7日◇第6節3回戦◇南港中央野球場

 龍谷大が神戸学院大との接戦を制して今季2つ目の勝ち点を手にした。

 龍谷大は先日、オリックスを戦力外になった上野 響平の弟・楓真(2年=京都国際)が7番一塁で初のリーグ戦スタメン出場。3打数1安打と結果を残した。

 兄が厳しい現実に立たされた一方、弟はチャンスを掴もうとしている。主力野手に怪我人が相次ぐ中、昨日に途中出場でリーグ戦初安打を記録。当日の朝にスタメン起用を告げられた。

 5回表の第2打席で技ありの右前安打を放ってアピールしたが、守備では5回裏に失策を記録。「完璧くらいでいかないといけないので、そこは反省して、次に活かしていけたらと思います」と表情を引き締めた。

 高校時代は二塁手や遊撃手を務めていたが、今秋は一塁手で出場することも増えている。内野ならどこでも守れるユーティリティ性は今後も戦力として重宝されるだろう。

 高校の後輩は今夏の甲子園で優勝。スケジュールが合わず、現地で応援することはできなかったが、「率直に凄いなと思いました」と刺激を受けている。

 京都国際の象徴的な練習といえば、ランニングスローなど多彩な動きを取り入れたボール回し。「色んな動きがあって、それが試合につながっているので、全部意味のある練習だと思います」と高校時代の練習は大学でプレーする上でも活かされているようだ。

「まずはレギュラーを目指して、その中でチームが勝てるようにしていきたいです」と今後の目標を語った上野。熾烈なレギュラー争いを勝ち抜くことはできるだろうか。