<関西六大学野球 秋季リーグ戦:大阪商業大 6-1 京都産業大>7日◇第6節3回戦◇南港中央野球場

 大阪商業大が2勝1敗で今季4つ目の勝ち点を獲得。最終節の大阪経済大戦で勝ち点を獲得すれば、6連覇が決定する。

 今秋ドラフト候補の渡部 聖弥(4年=広陵)は4番三塁で出場。2打数1安打2四球1打点で勝利に貢献した。

 最初の2打席は四球を選び、3対1と2点リードで迎えた5回裏の第3打席では一死一、二塁と追加点のチャンスで打席が回る。「インコースを攻められたんですけど、打てるボールを集中して待っていて、捉えることができたので良かったです」と1ボール2ストライクから内角の変化球を打ち返し、レフト線への適時二塁打でチームに貴重な追加点をもたらした。

 これでリーグ戦通算安打は115本。宇田 英樹(龍谷大)の持つ連盟記録の通算119安打まであと4本に迫った。

 最終節での記録更新に期待がかかるが、「全国につなげればと思っているので、そんなに意識をするところはないですけど、チームの勝利に導くような一打を放つことによって、記録に近づくかなと思います」と気持ちが揺らぐことはない。あくまでチームの勝利を最優先に考えている。

 今季はここまで37打数17安打でリーグ2位の打率.459、1本塁打、8打点と好調。「状態は良くて、ミスショットした打球がヒットになっているところもあるんですけど、インコースを攻められながらも上手く打てていると思います」と現在の状態について語った。

 11日からの大阪経済大戦は勝ち点を取った方が優勝となる大一番。「投手戦になるのが予想されるので、少ないチャンスをものにした方が勝てると思います。自分の前にランナーがいたら、自分が絶対に還すという気持ちです」と意気込む。

 大阪経済大はドラフト候補の151キロ右腕・林 翔大(4年=乙訓)の登板が予想される。注目の一戦はどちらに勝利の女神が微笑むか。