率先して取組んだ”スコア係”が成長の糧に!

 そんな恩師との4年間で一番時間を割いて教わったのが”準備の大切さ”だ。その意識を高めるため、1年目から試合の公式スコアをつけながら最終回に向けての調整を行っていたという。

「スコアは高知に行くまで書けなかったんですけど、体と心と技術の3つのバランスを保つためにも率先して取り入れました。どれか1つだけ重視してもダメだし、 全部やろうとしても、やりすぎてもダメなんです。ここのバランスが難しくて、そのバランスを保つために僕の中で考えた1つの答えが『試合を見る』ということでした。

 (抑えのときは)僕は9回と決まっていたので、その日の試合の流れや打者の調子、グラウンド状況とか、どういう風に吹いているとか、 そういうことを頭に入れて、6回からストレッチ行くようにしていました。そこでこの打者はこういう状態だなと理解して対戦できるようになったので、僕にとってはいい経験でした」

 元々、平間は中学時代、世田谷シニアから日本代表に選ばれが、初戦で先発を任されて2回10点を喫した苦い経験を持つ。大舞台にめっぽう弱かった投手だったというが、「自分のことを知ってどんな練習をすればいいか、その日に体調で何をすればいいかっていう選択ができるようになりました」と準備の大切さを学んだという。

 練習の方法や選択といった準備の大切さは今に通じるものだという。「吉田監督のおかげで今こうして野球できていますし、数字を残せています」

 ドラフト史上最高齢指名を受けて、恩師に1軍のマウンドで投げる姿を見せることが平間の目標だ。