<京滋大学野球連盟 2024度秋季リーグ戦:佛教大7-0びわこ成蹊スポーツ大(7回コールド)>10日◇第4節3回戦◇草津グリーンスタジアム

 佛教大がコールド勝ちで勝ち点を獲得。先発を任された来秋ドラフト候補の赤木 晴哉(3年=天理)が7回97球を投げて、4安打2四死球9奪三振で無失点と好投した。

 赤木は188㎝の長身から最速149キロのストレートにフォークやスライダーを駆使する右腕。高校の同期には2021年のドラフト1位右腕・達 孝太(日本ハム)がいた。

 高校時代の赤木は怪我に苦しみ、4強入りした3年春の甲子園はベンチ外。公式戦登板は3年春の県大会2試合のみだった。

 しかし、佛教大では昨年から主力投手として活躍。今季はこの試合を終えた時点で4勝0敗、防御率0.61の好成績を収めている。

「ランナーを背負う場面が多かったですけど、その中でも冷静に投げることができたのは良かったです。この秋はゾーンを幅広く使えている感覚があるので、それが今日もできたと思います」とこの日の投球を振り返った赤木。高めのストレートとワンバウンドになるフォークで上手く高低を使い、スライダーで両サイドの投げ分けもできていた。

 長身の本格派右腕という点では達と投球スタイルが重なる部分もある。田原 完行総監督からは「達の偽物や」と冗談で言われることもあるそうだ。

 高校時代の実績では大きな差があったが、この3年間でその差は着実に詰まっている。「高校の時に比べたら、試合を重ねている部分ではだいぶ近づけていると思います。追い越せるように頑張りたいです」とプロに進んだ同期の存在は大きなモチベーションになっているようだ。

 その達は今月3日の試合でプロ初勝利。動画で投球を見て、「まだまだ達の方が上だなと実感しました」と改めて自分の現在地を知った。

 赤木も来年のドラフト指名を目指している。「まだまだ全体的にプロにはふさわしくないので、この冬で一つ二つレベルを上げて、来年の春には『こいつはプロに行ける』と思われるような存在になりたいです」とさらなるレベルアップを誓っていた。