<2024年関西六大学野球 秋季リーグ戦:大阪商業大9-2龍谷大>15日◇第3節2回戦◇わかさスタジアム京都
リーグ6連覇を目指す大阪商業大が開幕4連勝。4試合で37得点と打線が機能している。
この試合で衝撃の一発を放ったのが2番指名打者の真鍋慧(1年=広陵)。5対1と4点リードして迎えた6回裏の二死一塁の場面で第4打席が回ってきた。2ボール2ストライクから「狙っている球を打てたので、良かったと思います」と甘く入ったチェンジアップを捉え、打球はライトスタンドに一直線。リーグ戦通算2本目となる今季1号2ラン本塁打でチームに大きな追加点をもたらした。
この日の真鍋は3打数1安打2死球2打点。記録上は凡退の2打席はいずれも一塁手のミットを弾く失策で、うち1本は安打と記録されてもおかしくない痛烈な当たりだった。
ここまでの4試合で16打数8安打1本塁打5打点と大当たりだが、「4年生と日本一を獲ることを目標にやっているので、まず一戦一戦大切にやっていきたいと思います」と気の緩みは一切感じなかった。
渡部 聖弥(大阪商業大)
真鍋の本塁打に刺激を受けたのが今秋ドラフト上位候補の渡部聖弥(4年=広陵)。4番三塁で出場したこの日は3打席凡退に終わっていたが、真鍋の一発の後は2打席連続で右前安打を放ち、5打数2安打1打点と主砲としての面目を保った。
今季は試合中の修正力を課題に掲げている渡部。「振りにいってしまう癖が抜けなくて、第4打席からの修正にはなってしまったんですけど、最後に2本出て修正できたと思います」と振り返った。
内角を攻められることが多く、引っ張り方向での凡打が多い渡部だが、右方向を意識を向けたことで結果を出すことができた。
この2試合で7安打を放ち、リーグ戦通算108安打。宇田英樹(龍谷大)が持つ連盟記録の119安打まであと11本に迫った。残り試合は最少で6試合。1試合2安打ペースで打ち続ければ、新記録達成となる。決して簡単に達成できる記録ではないが、最終的に何本まで安打を積み重ねるだろうか。