21日、株式会社カンゼンから『崖っぷちリーガー 徳島インディゴソックス、はぐれ者たちの再起』が発売される。
テーマとなるのは昨秋のドラフト会議で、6人同時指名の快挙を達成した四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス。現在、11年連続ドラフト指名を受けており、最も勢いのある独立リーグ球団だ。
著者は四国アイランドリーグplusを2005年の創設時から取材し続けてきたスポーツライターの高田 博史氏。「20年間の集大成としてまとめた一冊」として書き上げた。昨年10月 に放送されたTBS系ドラマ日曜劇場『下剋上球児』の著者としても知られる菊地 高弘氏プロデュースの元、「独立の雄」と称されるまでに至った激動の20年間を振り返る内容となっている。
タイトルの『崖っぷちリーガー』は2006年に徳島で崖から救出されて話題となった“崖っぷち犬”リンリンになぞらえたもの。
「徳島に来る選手は、今も昔もある意味で追い込まれた選手が多い。ここで上に行くか、ユニフォームを脱ぐか――。そういった意味でも崖っぷち犬とリンクすると思ったんです」(高田氏)
独立の雄の歴史が詰まった本の中では、西武の岸 潤一郎外野手(明徳義塾)や、巨人の増田 大輝内野手(小松島)ら、現在NPBでも活躍している選手はもちろん、黎明期を支えた選手や球団の経営部分や、チームを襲ったトラブルの内実まで余すことなく記されて いる。
中でも、高田氏は第2章の「育成ノウハウ」が見所の一つと話す。徳島は今シーズン、前・後期共に歴代最高勝率を更新する圧倒的な成績で5期連続優勝を達成。24日に迫ったドラフト会議でも複数選手の指名が期待され、名実ともに「育成最強球団」であることを証明し続けている。高田氏も「選手の頑張りだけでなく、『なぜ徳島からNPB選手が生まれるのか』という点も球団フロントの方々に お話しいただきました。球団の経営方針という点でも面白い内容になっています」と、満足げに話していた。
今年も徳島球団にはドラフト候補が多数おり、指名される可能性がある。今年も徳島球団の躍進は世間を、賑わすこととなるだろうか?当日 はこの本を手に取り、20年の歴史と共に指名の瞬間を待ちわびたい。
△10月21日に発売の『崖っぷちリーガー 徳島インディゴソックス、はぐれ者たちの再起』
<書籍情報>
『崖っぷちリーガー 徳島インディゴソックス、はぐれ者たちの再起』
高田博史著 菊地高弘(『下剋上球児』著者)編集・株式会社カンゼンより出版
四六判/320ページ/2024年10月21日発売/1800円+税