<第151回北信越地区高等学校野球大会:敦賀気比3-0松本第一>13日◇準々決勝◇石川県立野球場

 敦賀気比(福井1位)が松本第一(長野1位)に完封リレーで勝利。5年連続のセンバツ出場に前進した。

 勝利の立役者となったのが先発を任された背番号10の左腕・管田 彪翔(1年)。7回78球を投げて、3安打無四球7奪三振で無失点と好投した。

 管田は136キロのストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップを操る技巧派。前エースでプロ志望届を提出している竹下 海斗(3年)が良いお手本になっているという。

「竹下さんは試合を作ることがとても上手。自分で考えるピッチングができているので、そういうところは自分も参考にしています」

 前日に6回91球を投げた疲れはなく、「自分が思っている以上に楽にピッチングができました」と立ち上がりから快調。右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダーが決め球として冴え、4回まで一人も出塁を許さなかった。

 5回表には3安打を浴びて一死満塁のピンチを招くも1-2-3の併殺に打ち取って無失点。「キャッチャーから『思い切って自分の球を投げてこい』と言われていたので、冷静に考えて、自分の球をしっかりと投げられたと思います」と振り返った。

 6回裏の攻撃中に正捕手の小林 拓斗(2年)が負傷して、7回表からは黒川 晴道(2年)がマスクを被ることになったが、管田の投球に変化はなく、三者凡退に抑えた。

 8回からは背番号11の右腕・五十子 李壱(1年)に継投。こちらも2回を4奪三振でパーフェクトに抑え、盤石な試合運びで勝利を収めた。

 準決勝の小松工(石川2位)戦に勝利すれば、センバツ出場に大きく近づく。「次の1勝は意味のある勝利になると思うので、今のうちから気持ちを入れて頑張っていきたいです」と次戦に向けて意気込む管田。北信越地区で安定した力を誇る強豪は今年も強そうだ。