夏の甲子園の地方大会が本格的に始まった。NPB12球団のスカウトは、この時期ドラフト候補に挙がる高校生の最終チェックに入るという。

編集部でも恒例企画『ドラフト期待度ランキング』夏直前版発表する。今回は20位から11位を紹介しよう。ドラフト上位も狙える選手も登場する。

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20位~16位 世代No.1の「勝てる技術」を持つ投手、超進学校に現れた二刀流らがランクイン

20位 藤田 琉生投手(東海大相模)

198センチ93キロ 左投げ左打ち
直球の威力:B
投球フォーム:A
制球力:B
変化球:B
将来性:A
ドラフト:中位指名クラス

198センチの長身から140キロ中盤の速球を投げ込む大型左腕。カーブ、チェンジアップを器用に投げ分け、春季県大会4回戦の桐蔭学園戦では1対0の完封勝利をあげた。ゲームメイク能力が高い。春季大会では直球の威力不足が課題だった。夏は直球のスピードアップを実現させたい。

19位 森 駿太内野手(桐光学園)

187センチ80キロ 右投げ左打ち
長打力:A
巧打力:B
守備力:B
走力:A
将来性:A
ドラフト:中位指名クラス

世代屈指の大型遊撃手。高校通算47本塁打を生み出す強烈なスイング、強肩が光る遊撃守備は魅力だ。実際の試合を見ても、プレーの1つ1つに華があり、惚れ惚れさせられる。ライバル相手に圧倒的な結果を残すことができるか。ほかの遊撃手と比べても、スケールは大きいが、横浜、東海大相模といった県内のライバル相手に大きな活躍を見せたい。

森駿太(桐光学園)

18位 髙尾 響投手(広陵)

172センチ73キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:A
制球力:S
変化球:A
将来性:B
ドラフト:中位指名クラス

今年の高校生投手で最も「勝てる投球」ができる。内外角への出し入れ、縦の変化、緩急自在な投球術には全くスキがない。U-18代表候補の合宿では短いイニングを投げ全力投球を行い、参加投手最速の147キロ、平均球速142.6キロを計測。加えて130キロ中盤の高速フォークをも投げ込んだ。対戦した打者は「高尾くんがすごかった」と脱帽。まるで社会人投手のような投球をしている。上背はなくスカウトが好むような“スケール型”ではない。また、広陵側も高卒からプロに行かせる雰囲気は感じないが、万一プロ志望ならば、中位での指名はほぼ確実だろう。

17位 森井 翔太郎内野手(桐朋)

183センチ83キロ 右投げ左打ち
長打力:A
巧打力:B
守備力:B
走力:B
将来性:A
ドラフト:中位指名クラス

超進学校に現れた二刀流。打者として高校通算40本塁打以上、投げては最速152キロを計測する。NPBスカウトからは打者として推す声が多い。理由は、体に巻き付くようなフルスイングを行い、しっかりとコンタクトができるからだ。躍動感のあるショートの守備も見せている。西東京大会ではかなり厳しいマークをされるだろう。その包囲網の中で別格のパフォーマンスを見せることができるか。

16位 高橋 幸佑投手(北照)

178センチ80キロ 左投げ左打ち
直球の威力:A
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:B
将来性:A
ドラフト:中位指名クラス

高校日本代表候補合宿でアピールに成功し、評価を高めた146キロ左腕。長い腕を巻き付けるように繰り出す速球は、常時140キロ中盤を計測する。適度に荒れているので、狙い球が絞りにくく、プロの投手に求められる「ベース板へ強いボールを投げること」ができる。横滑りするスライダーの切れ味も良い。バランスを崩すと四死球を連発してしまうところはあるが、そんな課題も大目に見られるスケールの大きさ、スピードボールがある。将来的には中継ぎで大活躍している中日・橋本 侑樹投手(大垣日大)のような投手に育つのではないか。

15位~11位 「未来の近藤健介」「未来の森下暢仁」などを選出!

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