夏の甲子園の地方大会が本格的に始まった。NPB12球団のスカウトは、この時期ドラフト候補に挙がる高校生の最終チェックに入るという。

編集部でも恒例企画『ドラフト期待度ランキング』夏直前版発表する。今回は30位から21位を紹介しよう。

【関連記事】
高校生ドラフト期待度ランキング10位-1位 “超高校級の逸材”の中から1位に輝いたのは…?
高校生ドラフト期待度ランキング20位-11位  大分の県立に現れた森下暢仁2世、木製バットで本塁打量産の大砲など超高校級の逸材たち!
高校生ドラフト期待度ランキング40位-31位 MLB球団も視察した200センチ右腕など全国レベルの好投手たちが登場!
高校生ドラフト期待度ランキング50位-41位 大阪桐蔭のスラッガー、U-18候補左腕、 愛知の安打製造機などがランクイン【2024夏直前版】

30位~26位 驚異的な奪三振率を誇る変則左腕、全国レベルの遊撃手をピックアップ

30位 冨士 大和投手(大宮東)

184センチ83キロ 左投げ左打ち 
直球の威力:C
投球フォーム:A
制球力:B
変化球:C
将来性:B
ドラフト:下位指名クラス

昨秋の県大会で奪三振率13.94と驚異的な成績を残した変則派左腕。出所が見にくい独特の投球フォームから投げ込む130キロ後半の速球は表示以上に打ちにくさがある。さらに球速アップを実現し、圧倒的な結果を残していきたい。

29位 堀江 正太郎投手(文星芸大附)

187センチ81キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:B
ドラフト:下位指名クラス

2年夏に甲子園を経験した栃木県屈指の大型右腕。真っ向から振り下ろす最速146キロの直球、120キロ後半のスライダーのコンビネーションで打者を圧倒する。フォームの動きもよく、どの試合でも140キロ中盤の速球を投げ込んでいて、投球の破綻もない。夏ではさらにスケールアップした投球を見せて、他のドラフト候補たちより大きくアピールしたい。

28位 三井 雄心内野手(浦和学院)

180センチ80キロ 右投げ左打ち
長打力:B
巧打力:B
守備力:B
走力:B
将来性:B
ドラフト:下位指名クラス

父は西武で投手として活躍した三井浩二氏。息子は高校通算30本塁打を超え、変化球にもしっかりと対応する強打の三塁手へ成長した。守備力も高く、脚力も高いものがあり、走攻守ともにバランスが取れている。1年春から公式戦に出場してきたが、インパクトのある活躍を見せられていない。最後の夏に大暴れを見せていきたい。

27位 岩井 天史内野手(滋賀学園)

184センチ72キロ 右投げ左打ち
長打力:C
巧打力:B
守備力:A
走力:B
将来性:B
ドラフト:中位指名クラス

コンパクトなスイングで広角に打ち分ける打撃技術と守備範囲が広く、三遊間の深い位置からアウトにできる強肩が光る遊撃守備が持ち味の大型遊撃手だ。近畿大会ではシートノックからキレの良い動きを見せて、前評判通りの守備を多数の球団スカウトへアピールしたことで評価は上昇している。将来的にはDeNA・京田陽太内野手(青森山田)のような守備力も高い大型遊撃手へ育つ予感をさせる。夏は強打を発揮し、打撃成績を残していきたい。

26位 中山 凱内野手(専大松戸)

180センチ80キロ 右投げ右打ち
長打力:C
巧打力:B
守備力:A
走力:B
将来性:B
ドラフト:中位指名クラス

走攻守すべてにおいて高水準の大型遊撃手。強烈な本塁打を打つわけではないが、広角に打ち分けることができる。守備では打球反応が良く、ヒット性の当たりを封じて、安定したスローイングも秀でたものがある。走塁センスも非常に高い。また、勝負所で結果を残すこともできる。春季大会では木製バットを使っていたが、まだ苦しんでいたところがあった。春にはあまりなかった長打を量産できる姿をアピールできると、評価はもっと上がるはずだ。


中山凱(専大松戸)

25位~21位 夏次第では上位指名の可能性を持った剛腕たち

1 2