<2024年 関西六大学野球 秋季リーグ戦:大阪学院大4-1龍谷大>15日◇第7節2回戦◇マイネットスタジアム皇子山

 最下位の大阪学院大が今季2勝目を挙げた。先発を任された高橋 蓮至(2年=東洋大姫路)が4安打1失点で完投。勝利に大きく貢献した。

 今春の高橋はチーム最多の34回を投げて、防御率1.85と活躍。今季もエースとして働きを期待されたが、この試合が始まる前まで0勝3敗、防御率6.38と苦しんでいた。

 優勝争いを繰り広げている大阪商業大、大阪経済大と対峙して、「緩急を使えるボールがなかった」と新球種の習得が必要だと実感。宮城 大弥(オリックス)の投げ方を参考に約2週間の間でカーブを習得して、この試合で初披露した。

 このボールが見事にハマる。狙い通りに緩急を使った投球ができ、ストレートの球速は常時120キロ台後半ながらも詰まらせることができていた。

 高校時代は3年春に背番号3で甲子園に出場。2年生では投手をすることもあったが、3年生からは一塁手に専念していた。

 だが、当時の監督が投手としての能力を高く評価したこともあり、大学では投手に挑戦。「130キロくらいのストレートで詰まらせるし、三振も取るから、バッターとしては嫌なピッチャーだと思います」と今年就任した中村 良二監督も期待を寄せている。

 高校時代のエースだった森 健人(近畿大)が一番ライバル。投球の組み立てを参考にすることもあるそうだ。

「来年はもっと球速も上げないと合わせられるので、自分の投球を研究して、進化していきたいです」と今後の抱負を語った高橋。新球種を武器に更なる高みを目指す。