<2024年 関西六大学野球 秋季リーグ戦:大阪商業大2-0大阪経済大>15日◇第7節2回戦◇マイネットスタジアム皇子山

 勝ち点を獲得した方が優勝となるこのカード。11日の1回戦で敗れた大阪商業大が勝利して、1勝1敗のタイとした。16日の3回戦で勝利したチームが優勝となる。

 大阪商業大は4番三塁で出場した今秋ドラフト上位候補の渡部 聖弥(4年=広陵)が4打数3安打1打点で勝利に貢献。リーグタイ記録の通算119安打に到達した。

 節目の一本はこれ以上ない場面で飛び出した。0対0で迎えた6回表、二死三塁と先制の好機で、既に2安打を放っている渡部に打席が回る。

「絶対に還してやろうという気持ちで打席に入っていました」という渡部は1ボール1ストライクから甘く入った変化球を捉えると、打球は左中間のフェンスに直撃。適時二塁打となり、チームに貴重な先制点をもたらした。

「チームの勝利に導くような一打を放つことによって、記録に近づくかなと思います」と常々話していた渡部。それを体現するような一打だった。

 投手陣は先発の星野 世那(2年=近江)が8回無失点。最終回はエースの鈴木 豪太(3年=東海大静岡翔洋)が三人で締めた。

 今季の渡部はリーグ1位の打率.467と好調。2年春以来となる首位打者の可能性も十分にある。

 泣いても笑っても次が最終戦。「負けないという気持ちを強く持って挑めば、絶対に勝てると思うので、気持ちだけ強く持っていきたい」と渡部は力強く語った。