プロ志望届提出、聖光学院の145キロ右腕・高野結羽はセンス抜群! 将来必ず台頭する逸材だ!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>
聖光学院(福島)のエース・高野 結羽投手がプロ志望届を提出した。2年夏に甲子園登板を経験し、3年夏はエースとして甲子園出場に導いた。初戦の鶴岡東戦では8回を投げて、11奪三振の好投だった。投球フォーム、制球力の高さ、スライダーの切れ味ともに優れたものがあり、鍛えがいのある投手だ。
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聖光学院のエースらしい癖のない投球フォームだ。セットポジションから始動し、ゆったりと左足を上げてから、体重移動に入るまでの流れがスムーズで、リリースポイントも安定している。力の入れどころを理解しており、切れのあるストレートを内外角、さらに高め、低めに投げ分けることができる。打者からすれば強さのあるボールを投げ込んでくるので、芯で捉えるのは難しいだろう。
自己最速は145キロ。夏の福島大会と甲子園では常時135キロ〜142キロほどだったが、回転数の高いストレートを投げ込んでおり、質は良い。高野は「直球の最速は昨年と大きく変わらなかったですが、冬から質の良いストレートを投げることにこだわってきました」と、自分が追求してきたストレートで、抑えることができていた。次のステージで140キロ台後半まで速くなる可能性がある。
変化球で光ったのが120キロ台後半のスライダーだ。打者の手元で鋭く落ちる。このスライダーで次々と三振を奪った。甲子園の試合の投球について、「相手打者は良い打者が多いので、スライダーを軸に投げた。昨年夏からマスターした球種です」と語っている。夏の福島大会でも、このスライダーの割合を増やして、打者を封じており、相当、自信を持っているのがうかがえる。さらにカーブ、チェンジアップ、フォークを投げ分け、投球の幅は広い。
制球力も高く、テンポも良い。まさに好投手。高卒プロとなると、さらにスケールを求めていきたいところだ。指名は厳しいかもしれないが、投球センスが良いので、大学経由でも、独立リーグ経由でも、将来台頭するタイプではないか。同校OBの元中日の岡野祐一郎投手(中日スカウト)の高校時代を思い出せる投手だ。次のステージでイメージが一変する投手になるかもしれない。進化を期待したい。
<高野結羽(たかの・ゆう>
右投げ左打ち 175センチ68キロ
小学校では福島ホープスjrを経験
福島市立信夫中時代はGIANTS杯福島県中学野球大会に出場し、準優勝
聖光学院では2年夏から背番号20でベンチ入りし、夏の甲子園ではリリーフ登板。
2年秋は背番号1だったが、3年春の県大会では背番号10、東北大会では背番号11だった。
夏で背番号1を勝ち取った。夏の福島大会では4試合に登板し、29.1回を投げ、9失点の力投で甲子園出場に貢献した。
憧れの投手は奥川恭伸(星稜-ヤクルト)
好きな言葉 球道即人道