クライマックスシリーズ(CS)もファーストステージが終了し、ドラフト会議まで1週間ほどとなった。今年も多くのスター候補生たちが、この会議で指名を受けることだろう。

 ドラフト会議の成果は1年でわかるものではなく、5年から10年かかってやっと答えがでてくるものだ。では今から5年前(2019年)のドラフト会議で指名を受けた選手たちは、2024年シーズン現在で戦力となっているのだろうか。球団ごとに振り返ってみたい。

 新庄剛志監督が就任して3年目にして初めてクライマックスシリーズへと駒を進めた日本ハムは、2019年のドラフトで1位指名した河野 竜生(鳴門出身/JFE西日本)が欠かせない戦力となった。河野は先発としてキャリアをスタートさせるも、中継ぎへ転向した。その配置転換が見事に当たり、昨年は50試合で1勝4敗20ホールド、防御率1.70と結果を残す。今年も52試合の登板で1勝4敗33ホールド、防御率2.13と2年連続で好成績をマークし最優秀中継ぎ投手のタイトルも獲得した。

 その他では4位の鈴木 健矢(木更津総合出身/JX-ENEOS)が新庄監督就任後にアンダースローに転向。昨シーズンは一時、先発ローテーションに入るなど6勝をマークした。

 一方で2位の立野 和明(中部大第一出身/東海理化)、3位の上野 響平(京都国際出身)、5位の望月 大希(市船橋出身→創価大)、7位の片岡 奨人(札幌日大高→東日本国際大)はいずれも戦力外通告を受けチームを去った。立野は、今季、富山GRNサンダーバーズでプレーしたが、引退を表明している。上野は日本ハムを退団後にオリックスでプレーするも今年戦力外通告を受けている。

 6位の梅林 優貴(高陽東出身/広島文化学園大)は昨年戦力外通告を受け育成契約となるも、今年7月に支配下復帰を果たした。しかし一軍で結果を残すには至っていない。

 河野はドラフト1位に恥じない成績を残しているものの、その他では鈴木が目立つくらい。野手で唯一、チームに残っている梅林も彼らに続く活躍を残したいところ。

<2019年ドラフト会議で日本ハムが指名した選手>

1位:河野 竜生(鳴門高→ JFE西日本)

2位:立野 和明(中部大第一高→東海理化)※2023年に戦力外通告

3位:上野 響平(京都国際高)※2024年はオリックスで戦力外

4位:鈴木 健矢(木更津総合高→JX-ENEOS)

5位:望月 大希(市船橋高→創価大)※2022年に戦力外通告

6位:梅林 優貴(高陽東高→広島文化学園大)

7位:片岡 奨人(札幌日大高→東日本国際大)※2022年に戦力外通告

育1位:宮田 輝星(出水中央高→福岡大)※2022年に戦力外通告

育2位:樋口 龍之介(横浜高→立正大→新潟アルビレックスBC)※2022年に戦力外通告

育3位:長谷川 凌汰(福井商高→龍谷大→新潟アルビレックスBC)※2022年に戦力外通告