阿南光を初のセンバツ8強に導いた最速146キロ・吉岡 暖投手(3年)と、2年夏にして最速153キロを叩きだした生光学園・川勝 空人投手(3年)。昨秋の徳島県大会3位決定戦で直接対決も果たした2人は、今年の四国高校野球を盛り上げた右腕コンビである。

プロ志望届を提出し、運命の10月24日を待つ2人の心境を聞いた。

徳島の2大右腕に聞いた「互いの印象は?」

――まずは、今どんな練習をしているか教えてください。

吉岡 夏休みも含めてほぼ毎日グラウンドに来ています。最近の練習は肩ひじを休ませながら、足首や股関節の柔軟性を上げるピラティスやランニング中心ですが、もう少ししたらブルペンに入ってフォームづくりから始めようと思っています!

川勝 実は8月23日に春先から痛みがあった右ヒジ尺骨周辺のクリーニング手術を受けました。今は痛みの不安もなくなりましたし、グラウンドでインナー、柔軟、キャッチボールができるようになっています。股関節をしっかり乗せるフォームづくりにもキャッチボールの時点で手ごたえを感じているので、ドラフト後に入る予定にしているブルペン投球も楽しみです!

――実は2人は直接の面識はないそうですね。

吉岡 SNSはフォローしていますけど……。メッセージのやり取りはないですね。

川勝 夏の徳島大会終了後に「見事だった」とメッセージを送って。「ありがとう」と返事は帰ってきたんですが、覚えていないのかな?笑

――(笑)。ではお互いのプレーを最初に見た印象を教えてください。

吉岡 川勝を最初に見たのは高校2年春ですが、身体がデカくて、ストレートが速い。「これはヤバい」と思いました。ただ、ストレートで押す川勝とコンビネーションを使ってゲームを作る僕とはタイプが違うので、川勝には「もっと上がってきてほしい」と思っていました。

川勝 吉岡を知ったのは2年夏、しっかり見たのは2年の秋です。印象は「試合を作るのがうまいな」と。ただ、吉岡がいたからといって自分のスタイルを変えることはなかったです。

△インタビューに答える川勝投手

センバツかけて実現した「吉岡vs川勝」最後の夏は叶わず・・・

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