自分に合うのは木製バット
箱山のスイング
――今年の夏では群馬大会で16打数9安打、打率.563、2本塁打、12打点と「強打の捕手」としてアピールに成功しました。その要因は?
箱山 先ほども言いましたが、やはり力感なく打てたというのが一番でした。春はあまり打てなかったんですけど、(青柳)監督さんに「春に打てなくても、やはり夏に結果を残すことが一番のアピールになる」と言われていたのが大きくて、そこに向けてしっかりと仕上げたことが大きかったと思います。
――群馬大会準決勝の前橋育英戦の特大ホームランは、力感なく振り抜いたイメージがあります。
箱山 そうですね。力感なくヘッドを走らせることができました。自分はヘッドを使いたいタイプなんで。でも、新基準バットはヘッドが走らないんです。そこでちょっと苦労した部分はあります。
――新基準バットは木製バットよりもヘッドが走らないんですね。
箱山 そうですね。木製バットの方が振り抜きやすいですし、自分の今までの感覚とのズレが少ないのは、やはり木製バットですね。
――ヒットになった打球は左中間方向によく飛ぶ印象を受けるんですけど、自分のバッティングの性質上、良いものだと捉えていますか?
箱山 そうですね。まっすぐをしっかりと弾くことも得意ですし、やはり変化球を乗せて打つのも自信があります。力みなく振り抜いた結果が左中間へよく伸びているかなと思います。