センバツで豪打をみせた世代NO.1左打者は6位にランクイン
6位 モイセエフ・ニキータ外野手(豊川)
181センチ85キロ 左投げ左打ち
長打力:S
巧打力:A
守備力:B
走力:B
将来性:A
指名順位:上位
将来像:栗原陵矢(ソフトバンク)
今年の左打者ではNO.1の逸材だ。各球団のスカウトはドラフト候補の練習も視察するのだが、モイセエフは両翼100メートル、中堅123メートルの豊川グラウンドで両方向にホームランを放ち、バックスクリーン弾も放った。木製バットでこれほどの打球が打てるのは、石塚 裕惺内野手(花咲徳栄)ぐらい。石塚はライナー性の打球が多いが、モイセエフの場合、放物線を描く打球が多い。スカウトが石塚の凄さを表現する時、「大学生が混じっている」と語る。モイセエフも同様の表現ができる。夏の愛知大会では、7打数3安打。3試合で5四死球と選球眼も高い。勝負を避けられても、打ち急ぐことはなかった。凡打の1つを取ってみても、鋭い打球を打っていることが多かった。走塁も守備に対する意識も高い。
5位 村上 泰斗投手(神戸弘陵)
180センチ73キロ 右投げ右打ち
直球の威力:S
投球フォーム:S
制球力:A
変化球:A
将来性:S
指名順位:上位
将来像:伊藤大海(日本ハム)
兵庫大会3回戦敗退と早すぎる夏の終わりだったが、2試合で11回を投げて、16奪三振、自責点0と申し分ないアピールを見せた。高回転の140キロ台後半のストレートの威力はどの投手と比較しても優れたものがあり、変化球もしっかりと投げ分けができる。投球フォームもしっかりしているので、プロの世界では決め球となる変化球を習得できる可能性を秘めている。先発ローテーション候補としておすすめの逸材だ。
4位 柴田 獅子投手(福岡大大濠)
183センチ80キロ 右投げ左打ち
長打力:A
巧打力:A
守備力:B
走力:B
直球の威力:A
変化球:A
投球フォーム:A
将来性:S
指名順位:外れ1位
将来像:大谷翔平(ドジャース)
春季大会以降、九州地区の担当スカウトが高評価していた逸材だったが、夏は150キロ台の速球、本塁打連発とワクワクさせる二刀流パフォーマンスを見せた。ピッチングについてはボールが走っていない日もあり、未完成で終わった感じは強いが、プロの舞台ではその才能を開花させてほしい。現時点では投手として評価しているが、二刀流としても活躍できる素地はある。