<令和6年度秋季近畿地区高等学校野球大会:東洋大姫路9-0龍谷大平安(7回コールド)>20日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

履正社を2019年夏の甲子園優勝に導いた岡田 龍生監督率いる東洋大姫路(兵庫1位)が全国最多となる42回のセンバツ出場を誇る龍谷大平安(京都2位)相手にコールド勝ちを収めた。

龍谷大平安の先発は伸びのあるストレートを投げる左腕の山本 陽斗(2年)。彼の先発を予想していた東洋大姫路は外角のストレートを積極的に打つことをチーム内の決めごとにしていたという。

それを実践するように1回表から主将の1番・渡邊 拓雲(2年)が外角のストレートを捉え、中前安打で出塁。一死二、三塁から4番・木村 颯太(2年)が甘く入った変化球を振り抜き、右越え2点適時三塁打で先制点を挙げた。

東洋大姫路はその後も打線がつながり、初回から5得点。山本を1回持たずにマウンドから引きずり下ろした。

「東洋大姫路打線じゃなかったですね。今日は全国優勝した時の履正社くらいの打線でした」と冗談交じりに話した岡田監督。県大会ではロースコアの接戦になることも少なくなかったが、この日は序盤から大きくリードを奪うことに成功した。

投げては最速147キロ右腕の阪下 漣(2年)が7回を投げて、4安打2四死球7奪三振で無失点の好投。「6、7割くらいで打たせていく感じで、ピンチになったらギアを上げようと思っていました」と良い意味で力感のない投球で、アウトを積み重ねていく。

ストレートの制球に苦しみ、球速も130キロ台後半に留まったが、その分、カットボールが冴え、課題としていた左打者相手にもカットボールで三振を奪えていた。

昨年からの主力が多く残り、期待値の高かった今年の東洋大姫路。それに違わぬ強さを初戦から発揮した。