26日から神奈川で秋季関東大会が開幕する。今年は投打に逸材が揃う横浜(神奈川1位)、153キロ右腕・石垣元気投手を中心に破壊力抜群の打線で勝負する健大高崎(群馬1位)が2トップといっていいだろう。そんな大会を展望していきたい。

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 投打にバランスのいい横浜

 今年の横浜は投打にバランスがいいが、特に投手層が非常に厚い。146キロ左腕・奥村 頼人投手(2年)、143キロ左腕・片山 大輔投手(2年)、150キロ近い速球を投げる織田 翔希投手(横浜)ら投手力の厚さは全国でもトップクラス。

 打線はプロ注目の阿部 葉太外野手(2年)を中心に左打者が揃う。この秋、どの試合でも当たっており、死角が見当たらない。初戦は東農大二(群馬2位)と帝京三(山梨2位)の勝者。東農大二は来年のドラフト候補に挙がる山田 琉聖投手(東農大二)を擁する。140キロ前半の速球を投げ込む本格派右腕だ。東農大二が勝ち上がれば、山田と横浜打線の戦いとなる。

 つくば秀英(茨城1位)、拓大紅陵(千葉2位)、浦和実(埼玉1位)、宇都宮工(栃木2位)のブロックを見ると、拓大紅陵浦和実が一歩抜けた感じがある。拓大紅陵はどの打者もスイングは鋭く、守備力も高い。特にスーパー1年生左腕・宮澤 和聖投手が投打ともセンス抜群だ。また、4番加藤 玄竜捕手(2年)は準決勝、決勝で9打数8安打を記録した広角に打てる強打の捕手だ。

 浦和実浦和学院山村学園西武台(埼玉2位)と強豪3チームを下して関東大会を決めた。浦和学院を完封した石戸 颯汰投手(2年)、駒木根 琉空投手(2年)の左の2枚看板が強力である。投球術がしっかりとしており、打ち崩すのは難しいだろう。打線もコンタクト力が高い打者が多く、新基準バット野球に適応している。


石戸颯汰(浦和実)

今年も強力な健大高崎/東海大相模の課題は“打線のつながり”

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