中日の2020年ドラフトはエースに成長した高橋 宏斗投手(中京大中京)、育成から期待のローテーション候補に成長した松木平 優太投手(精華)、期待の遊撃手・龍空内野手(近江)と投打で楽しみな高卒がいるが、一方で、3人の高卒投手が戦力外となった。
4位の福島 章太投手(倉敷工)は恵まれた体型から威力ある140キロ台中盤の速球を投げ込む左腕として評価され、プロ3年目には一軍登板を果たした。しかし今季は二軍でも中継ぎ中心で23試合の登板、防御率5.56に終わった。5位の加藤 翼投手(帝京大可児)は高校時代、最速153キロ右腕として注目されたが、プロ入り後、フォームを崩してしまい、今年は二軍戦でも5試合に終わり、防御率7.71だった。自慢の速球も130キロ台後半まで落ち込んでいた。
育成2位指名の上田 洸太朗投手(享栄)は140キロ台前半の速球、スライダーを低めに集め、20年の愛知県を代表する左腕として注目を集めた。育成スタートとなったが、2年目に支配下登録となり、一軍8試合に先発し、1勝5敗、41.1回を投げ、防御率2.83だった。3年目は13試合に登板したが、防御率4.50に終わり、今季は一軍未登板に終わり、二軍でも防御率4.81に終わった。
入団4年で3人が戦力外。投手全体の育成がうまくいかなかったことにより、今季のドラフトで関西大・金丸 夢斗投手(神港橘)をはじめ、育成含め5投手を指名したことがつながったといえる。中日は今年の指名投手をしっかりと育成できるか注目が集まる。