来年春のセンバツ選考の重要参考資料となる、2024年の秋季四国地区高校野球大会(高知)は3日、準決勝が予定されている。四国地区のセンバツ出場枠は2。勝てば出場へ大きく前進する戦いは、まさに「クライマックス」ともいえる。

 対戦カードは以下の通り。

新田(愛媛1位)-高松商(香川1位)

明徳義塾(高知1位)-鳴門渦潮(徳島1位)

 四国4県それぞれの秋季大会チャンピオンが勝ち抜き、準決勝を戦う構図となった。明徳義塾鳴門渦潮は、ともに夏春連続の甲子園出場もかけた直接対決にもなる。

 明徳義塾の左腕エース・池崎 安侍朗投手(2年)は、夏甲子園、国民スポーツ大会でも登板し、経験は豊富。四国大会初戦の鳴門(徳島)戦でも、9回2安打完封と完璧な投球を見せた。守り勝つ野球の明徳義塾の大黒柱でもある。初戦で尽誠学園(香川)を相手に8安打2失点完投と粘り強い投球を見せた、鳴門渦潮の大城 礼投手(2年)との投げ合いが楽しみだ。

高松商の右腕・末包 旬希投手(2年)は、初戦の高知中央(高知)戦で7回3安打完封。鍛え抜かれた体格から繰り出される重い球質の直球が武器で、チームのコールド勝ちに貢献した。愛媛大会で済美今治西松山商を倒してきた新田打線を相手に、どこまで自分の投球ができるか注目される。