<秋季関東地区高校野球大会:横浜3-2浦和実>◇3日◇準決勝◇サーティーフォー保土ヶ谷球場
横浜のスーパー1年生右腕・織田 翔希投手(1年)の安定感が凄まじい。
3対2と1点リードの場面で登板した織田は快調な投球。最速147キロ・平均球速140キロの速球、チェンジアップ、カーブを操り、浦和実打線を3回無安打、4奪三振に抑える好リリーフを見せた。準々決勝の完封に続いて、今大会は12回無失点を継続している。
試合序盤から準備し、5回の時点で7回にいくと告げられていた織田は「今日は1,2回でテンポが悪くなっていたので、いつもよりテンポを早くして投げることを意識しました」とストライク先行の投球を心掛けた。速球以外では110キロ台のチェンジアップがよく決まっていた。織田は「今日はチェンジアップがよくて、うまくストライクに入ってくれたので、それを軸に組み立てられた」と振り返る。
デビュー時はとにかく勢いだけで投げていたが、今は試合展開、相手の力量、自分の調子によって投球を組み立てができるようになっている。
「村田監督から経験をさせてもらっているので、だんだんわかってきました。またいつも全力では体がもたないので、力加減を意識しています」
村田監督からの信頼も厚く、「スポンジのように吸収して、できることが増えている」と織田の成長に目を細める。
翌4日の決勝戦へ向けて、「どの場面で投げるかわかりませんが、関東大会優勝が目標なのでしっかりと準備していきたい」と語った織田。17年ぶりの優勝のキーマンとなりそうだ。