<関西学生野球連盟 令和6年度秋季リーグ戦 第2節3回戦:立命館大1-0関西大>◇2024年9月16日◇マイネットスタジアム皇子山

立命館大が延長11回の激闘を制してサヨナラ勝ち。2勝1敗で今季初の勝ち点を獲得した。

立命館大は春季リーグ戦で10戦全敗。今年1月に就任した片山正之監督に初の勝ち点をもたらした。

試合を決めたのは5番打者の星野大和(2年=立命館宇治)。一死一、二塁の場面で1ボールから関西大・足立幸(3年=社)の投じた内角のストレートを振り抜いた。

「詰まっていてバットも折れてしまったんですけど、何とか気持ちで持っていけたと思います」と打球は前進守備の左翼手の頭上を越える適時二塁打となり、立命館大の選手たちで喜びの輪ができた。

星野は今春にリーグ戦デビューを果たすも11打数無安打。「フライアウトがたくさんあったので、低く強い打球を意識した練習をしてきました」と打撃の改良を重ね、夏のオープン戦でも結果を残した。

開幕節の関西学院大は代打での出場だったが、3打数2安打と活躍して、今節の関西大戦からスタメン出場。14日の1回戦ではリーグ戦初本塁打を放っており、チームのラッキーボーイ的存在と言える。

打撃フォームはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)を彷彿とさせる。特に意識しているわけではないが、メジャーリーグを見ることは好きとのこと。「棒立ちからしっかりボールに入っていくことで、ボールが上から見られるので、それが良い結果につながっています」と明かしてくれた。

今季はここまで15打数6安打1本塁打3打点と好調。サヨナラ打の前の打席では今秋ドラフト1位候補の左腕・金丸夢斗(4年=神港橘)から左前安打を放っている。「変化球が甘く入ってきてくれて、たまたま打てました。あそこで打てたのが最後につながったと思います」と良いイメージで打席に入れたこともサヨナラ打を引き寄せた。

どん底から這い上がり、勢いに乗る立命館大。まだ優勝の可能性は残されており、歴史に残るV字回復を成し遂げるかもしれない。