<秋季関東地区高校野球大会:横浜4-3健大高崎>◇4日◇決勝◇サーティーフォー保土ヶ谷球場
健大高崎が横浜に延長タイブレークの末にサヨナラ負け。サヨナラ打を許した158キロ右腕・石垣 元気投手(2年)は涙を飲んだ。
決勝戦の先発マウンド任された剛腕は、初回から154キロを計測。「直球は思ったより走っていなかった」と話ながらも、3回まで直球31球中8球が150キロ超え。平均球速147.8キロと圧巻のスピードで横浜打線を抑え込んだ。その後も5回まで3安打無失点と危なげない投球見せたが、6回に1点を失うと、援護を受けた7回には2本の長打で再び同点に。イニングの途中で左腕エースの下重 賢慎投手(2年)にマウンドを譲った。
試合は得点が動かず、延長タイブレークへ。10回のマウンドを任されたのも石垣だった。青栁 博文監督は「他の投手も準備していたが、バントをする時には速い投手の方が難しいと思った」と起用の意図を説明。石垣も「絶対に抑える気持ちで、最後の力を振り絞って投げました」と気合いを見せたがサヨナラ負けを喫した。
惜しくも神宮大会出場を逃してしまったものの、同校は関東大会ベスト4に入り、来春のセンバツ出場は濃厚となっている。期待の右腕に指揮官は「一試合投げ切る体力がない。冬場に投げて体力をつけて欲しい」と課題を提示。石垣も「ピンチの場面で粘り強い投球ができなかった。変化球も良くはなってきているけど、制度を高めていきたい」と次を見据えていた。