世代屈指の剛腕・石垣 元気投手(健大高崎)は決勝戦の横浜戦に登板した。立ち上がりから最速154キロを計測し、150キロ以上を計測したイニングは8回中、6回と剛速球は健在だった。平均球速は146.27キロ。150キロ以上は12球もあった。

 終盤はやや落ちていたが、5回までは平均球速147キロを維持しており、NPBのローテーションに入る投手とほぼ変わりない球速だった。ただ三振は5個。140キロ後半の速球を投げても当てられてしまい、球数を重ねて計7イニングで129球。並外れた速球を投げる投手としてはペースが多く、横浜打線に苦しんだといえる。空振り自体は少なく、球質に課題がある。

 横変化が中心なので、縦変化のボールをマスターすれば、もっと活路は見えてくるだろう。これで公式戦は終了したが、冬場のトレーニング、投球練習でどこまでパワーアップできるか注目だ。

<石垣元気の球速>

1回 最速154キロ
2回 最速154キロ
3回 最速152キロ
4回 最速149キロ
5回 最速150キロ
6回 最速151キロ
7回 最速148キロ
10回 最速148キロ

150キロ以上 12球
145キロ〜149キロ 50球
140キロ〜144キロ 25球
平均球速146.27キロ