来年2025年春のセンバツ出場一般枠選考の重要参考資料となる秋季地区大会は、7日決勝予定の東京で終了となるが、21世紀枠の選考は、これからが本格的なスタートとなる。
例年通りに、今後は各都道府県の21世紀枠推薦1校が決まり、12月13日に各地区ごとの推薦校9校決定を経て、来年1月24日のセンバツ選考委員会で2校が選考される。
岩手県では久慈、愛知県では名古屋たちばな、長崎県では壱岐、京都府では山城が、それぞれ21世紀枠の推薦校に新たに選出された。
名古屋たちばなは2度目の選出。今年の秋は県3位の成績を収め東海大会に初出場した。初戦で敗れたが、川沿いのグラウンドが何度も浸水被害を受けながらも、好成績を収めてきたことなどが認められた。
21人の野球部員全員が島内出身という壱岐は、秋季県大会で準優勝し、初出場の九州大会でも1勝を挙げて8強入りした。離島のハンディを克服して好成績を収めた点が評価された。
1907年創立の府立校・山城は、野球部も1915年創部と歴史ある伝統校で、第1回の夏の選手権大会から参加している。元阪神でプレーし監督も務めた吉田義男氏も輩出。伝統校の復活をかかげ、今年の秋季大会では4強入りするなど、文武両道を実践していることが評価された。
岩手秋季大会で3位に入り、東北大会では今年センバツ出場の学法石川(福島)から勝利を挙げた久慈も、文武両道を実践していることが評価された。
【21世紀枠都道府県推薦校】
(11月6日現在、カッコ内は秋季大会最終成績、★は公立校)
<東北>
岩手 ★久慈(県3位・東北2回戦)
<関東・東京>
<東海>
愛知 名古屋たちばな(県3位・東海1回戦)
<近畿>
京都 ★山城(府4強)
<九州>