ソフトバンク3年目の剛腕・風間 球打投手(明桜)が戦力外となった。4年目の来季は育成選手としてプレーする。今年は二軍6試合で防御率5.40、そして三、四軍戦では31試合登板で、37.1回を投げ、防御率8.68、41奪三振、46四死球。成績からみても“育成落ち”は致し方ない。
高校時代の風間は最速157キロ右腕として、DeNA・小園 健太投手(市和歌山)、阪神・森木 大智投手(高知)とともに2021年の高校BIG3として騒がれた。
小園、森木もいま風間同様、苦しんでいる。小園は制球力が高い投手として注目されたが、球威不足が課題だった。2年目には二軍で17試合登板と順調に経験を積んで、3年目はオープン戦で3試合に登板して2勝と順調にステップアップ。しかし一軍デビューとなった4月10日の中日戦で2.2回を投げて、失点5と炎上。二軍落ちが決まり、二軍では18試合を投げて、70.2回を投げ、防御率4.46と成績を残すことができなかった。一軍での登板のつまずきがそのまま二軍にも響く形となった。
森木は最速154キロ右腕として注目され、この3人の中で球威、変化球の精度、投球以外の技術など総合力は最も高く、活躍が期待された。1年目から一軍で2試合先発。常時140キロ台後半の速球を投げ込んでおり、2年目の活躍が期待されたが、フォームを崩し、3年目の今年は二軍でも21試合登板で、20.2回を投げ、防御率11.32に終わり、育成落ちという報道が出ている。技術指導の引き出しが広い藤川球児監督、金村暁コーチのもとで復活を果たすことができるか。
ここまでの3年間は悔しいものに終わった。来季は間違いなく正念場。2年後の2026年には同級生の大学生も入る年となる。高校時代、世代のトップを走った3人だからこそ、巻き返しを期待したい。