長野県高校野球連盟は、11月9日(土)、10日(日)の2日間で第2回4支部交流戦を開催する。昨年からスタートした同大会は、北信、南信、東信、中信の4支部の選抜選手による交流試合で、選手・指導者の意欲と技術の向上を目的に立ち上がった。

 選抜選手は、各支部から推薦された25名。普段はしのぎを削るライバルチームの選手たちと、この2日間はチームメイトとしてプレーするとあって、昨年は第1回ながら大いに盛り上がりを見せた。

 発起人である上田高校の花岡淳一監督は、大会を通して選手たちに野球の楽しさを再認識してもらい、また甲子園の存在を身近に感じて欲しいと、その思いを口にする。

「高校野球は一発勝負のトーナメントで、負けたら終わりの世界です。勝ち負けにとらわれずに、同じ地区で戦うライバルと一緒に野球ができれば、野球の楽しさを感じてくれるのではないかなと思ったのが始まりでした。また、各選抜チームの監督、部長、コーチは各支部にお任せしていますが、昨年は佐久長聖の藤原弘介監督に東信支部の監督をお願いしました。やはり甲子園を一番経験している指導者は藤原監督ですし、関西弁で甲子園の話や雰囲気を是非長野の子どもたちに伝えて欲しいなと。選手たちも、そこは感じてくれたのではないでしょうか」

 また長野県の高校野球を盛り上げていく狙いもある。多くの高校野球ファンに見てきてもらうためのポスターを作成し、また小学生にも見に来てもらうためのイベントも企画。長野県の高校野球を活性化させ、ひいては底辺拡大にも繋げていく狙いだ。

「今回は子どもたちにも見に来て欲しいので、小学生を対象に試合前のシートノックをベンチ内から観覧することができるイベントを準備しています。やはり野球界の底辺拡大や普及も非常に大事なことなので、こうした取り組みも昨年から行っています」

 4支部交流戦は、11月9日から県営上田球場で2日間にわたり行われる。選手たちのはつらつとしたプレーに注目だ。