阪神にドラフト2位で指名された今朝丸 裕喜報徳学園出身)が、背番号「18」を熱望しているとの報道が出た。

 高校野球では背番号「1」がエースナンバー。一方でNPBでは背番号「18」をエースナンバーとすることが多い。球界における今シーズンの背番号「18」を見ても森下 暢仁大分商出身/広島)、菅野 智之東海大相模出身/巨人)、田中 将大駒大苫小牧出身/楽天)、山﨑 福也(日大三出身/日本ハム)など実績のある投手がつけている。ルーキーがこの番号を貰うとなれば、球団から大きな期待をかけられていることを意味する。

 阪神の背番号「18」は、若林 忠志(旧制本牧中出身)、安仁屋 宗八(沖縄出身)、野田 浩司(多良木出身)、藤川 球児(高知商出身)などが背負ってきた。直近では2018年から2023年まで馬場 皐輔仙台育英出身)が着用していたが、今シーズンは空き番号となっていた。

 ドラフト制度が開始された1965年以降、阪神のドラフト指名選手が1年目から背番号「18」をつけた例は石床 幹雄(土庄出身/1965年1位)、谷村 智博(報徳学園出身/関西学院大→鐘淵化学→1970年阪神1位)、池田 親興(高鍋出身/法政大→日産自動車→1983年2位)、藪 恵壹(新宮出身/東京経済大→朝日生命→1993年1位※逆指名)、杉山 直久(東舞鶴出身/龍谷大→2002年自由獲得枠)、二神 一人(高知高出身/法政大→2009年1位)、馬場 皐輔仙台育英出身/仙台大→2017年阪神1位)と7人いる。いずれもドラフト1位、2位の上位指名選手ばかりだ。

 そのなかで谷村から馬場までの直近6人はいずれも大学や社会人から阪神にドラフト指名されていた。高卒でドラフトされて即背番号「18」を着用したのは、第1回のドラフト1位である石床だけ。仮に2025年シーズンから今朝丸が背番号「18」となれば、球団として59年ぶりのこととなる。

 はたして今朝丸は球団59年ぶりの高卒ルーキーによる背番号「18」着用者となるのだろうか。超大型右腕の背番号にも注目だ。