全国各地の秋季地区大会が終わり、20日に開幕する第55回明治神宮野球大会(神宮)の出場校が出揃った。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。
第4回は劇的なサヨナラ勝ちで、21年ぶり3回目の秋季東京都の頂点に立った二松学舎大付。予選も含めて全試合6得点以上を挙げた打撃はもちろん、2枚看板の投手陣も武器にして、強さを誇った。
秋季大会の戦いは以下の通り。
<秋季大会戦績>
★1次予選
1回戦 20-0東京電機大
代表決定戦 7-0片倉
★東京都大会
1回戦 7-4日体大荏原
2回戦 9-5八王子
3回戦 10-2世田谷学園
準々決勝 8-1日大三
準決勝 7-0帝京
決勝 6-5早稲田実
投手陣では、エースナンバーを背負う及川 翔伍投手(2年)と、背番号11の河内 紬投手(2年)の両右腕がダブルエースとして君臨する。都大会6試合中、5試合が2人によるリレーで勝ち抜いた。2人とも、キレのある速球と制球力など抜群の安定感で、ピンチを乗り越えてきた。背番号9の左腕、甲斐 虎茉輝外野手(2年)は、日大三戦に先発。7回を1失点に抑える好投を見せ、強豪相手からのコールド勝ちを呼び込んだ。
<主な投手成績>
及川 翔伍 5試合22.2回13三振、防御率1.59
河内 紬 5試合22.1回19三振、防御率2.42
甲斐 虎茉輝 1試合7回0三振、防御率1.29
打撃陣では、1番を打つ入山 唯斗内野手(2年)が.500、7番の花澤 莞爾外野手(2年)が.571と、打率5割以上をマーク。上位と下位のキーマンとして打線を引っ張った。入山はチーム唯一の本塁打を放つなど、長打力もある。3番・宮本 修佑外野手(2年)もチームトップタイの5打点を挙げ、打率も.429を記録して得点力に貢献した。
<東京都大会決勝のスタメン・打率>
(カッコ内は本塁打数、★は1年生)
(遊)入山 唯斗.500(1)
(右)日笠 雅凰.333
(左)宮本 修佑.429
(一)★福和田 啓太.211
(捕)永尾 愛蓮.300
(中)花澤 莞爾.571
(三)熊木 涼太.400
(投)河内 紬.286
(二)土屋 慶太.222
21年ぶり3度目の出場となる明治神宮大会では、22日の第1試合で東北代表・聖光学院(福島)と近畿代表・東洋大姫路(兵庫)の勝者と対戦。前回同様に初戦を突破し、大会初の2勝&4強入りを目指す。