「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」オープニンラウンドのグループBが13日に開幕。大会連覇を狙う侍ジャパンはバンテリンドームでの開幕戦に臨み、オーストラリアに9対3で勝利した。一時は、中盤に点差を詰め寄られたが、終盤に追加点を重ねて貫禄発進した。
13安打を放った打線の4番に座ったのは、阪神・森下 翔太外野手(東海大相模出身)だった。唯一、3安打猛打賞をマークし、打線を引っ張ってみせた。
3回、7回には安打で出塁してチャンスメーク役を果たすと、8回には2点適時二塁打を放って勝利を決定づけた。阪神では3番で起用されることが多いが、ジャパンでは重責ある4番に起用されながら、しっかり結果を残した。
阪神同様に、ジャパンでも背番号「1」を背負う。過去WBCでは、名選手がジャパンの背番号1を背負ってきた。
2006年 岩村明憲
2009年 福留孝介
2013年 鳥谷敬
2017年 内川聖一
2023年 山田哲人
ヒットメーカーでもあり、スラッガーでもあり、足もある、総合的なポテンシャルに優れた選手が背番号1を背負ってきた。森下は4番であると同時に、背番号1の「伝統」も、しっかり受け継いでいるような、この日の活躍だった。
阪神では4番の大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)がFA権の行使を決断。移籍する可能性もあるだけに、森下の存在もクローズアップされてくる。ジャパンでの今大会の活躍次第では4番候補に上がってくるだろう。
プロ2年目が終わったばかりの24歳。まだまだ発展途上の右打者が、このプレミア12で大きな飛躍と自信をつかみとるかもしれない。