全国各地の秋季地区大会が終わり、20日に開幕する第55回明治神宮野球大会(神宮)の出場校が出揃った。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。

 第6回は東海大会で14年ぶり3回目の優勝を飾った大垣日大(岐阜)。安定した戦いで岐阜大会を勝ち抜き、決勝では逆転で中京を破って優勝を果たすと、東海大会では大接戦を制して見事に頂点を勝ち取った。粘り強さと勝負強さが証明された戦いでもあった。

 秋季大会の戦いは以下の通り。

<秋季大会戦績>

★岐阜大会

1回戦 5-1 加納

2回戦 6-0 岐阜

3回戦 6-0 東濃実

準々決勝 6-2 岐阜総合学園

準決勝 6-0 岐阜第一

決勝 3-2 中京

★東海大会

準々決勝 3-2 中京大中京

準決勝 7-6 岐阜第一

決勝 7-4 常葉大菊川

 投手陣では、谷之口 翔琉投手(1年)と中野 翔真投手(2年)が刺激し合うように結果を残した。岐阜大会では無失点と無双だった左腕の谷之口は、東海大会の中京大中京戦で延長10回1失点(自責0)完投で勝利した。一方、1年夏の甲子園でベンチ入りし、右肘の故障を乗り越えた中野は、投打に活躍する「二刀流」。東海大会決勝では「完投勝利&2安打2打点」の活躍でチームを優勝に導いた。

<東海大会の主な投手成績>

谷之口 翔琉 2試合12.1回6三振、防御率3.65

中野 翔真 2試合15.2回6三振、防御率2.30

 打撃陣では、1、2番コンビが東海大会で躍動した。1番・山口 誠之助外野手(2年)が15打数6安打、打率.400をマークすると、2番・山﨑 智貴内野手(1年)は11打数5安打の打率.455を記録して打線をけん引した。3番・貝原 大馳外野手(2年)はチームトップタイの4打点。「二刀流」を誇る中野は2試合で7打数3安打ながら、貝原と並ぶ4打点と、勝負強さを誇る。

<東海大会決勝のスタメン・打率>

(カッコ内は本塁打数、★は1年生)

(中)山口 誠之助.400

(二)★山﨑 智貴.455

(右)貝原 大馳.214

(捕)西河 遥人.231

(一)藤野 秀.250

(投)中野 翔真.429

(左)野原 一真.333

(三)★大橋 侑人.222

(遊)片野 瑛敬.091

 14年ぶり3度目の出場となる明治神宮大会では、開幕日20日の第2試合で東海大札幌(北海道)と対戦する。