14日、プロ野球12球団合同トライアウトに参加したロッテの菅野 剛士外野手(東海大相模)は2安打をマークした。午前中の3打席は2三振1四球だったが、午後は巨人育成の笠島 尚樹投手(敦賀気比)の速球をとらえて、右前安打にすると、さらにロッテの同僚で、高校の後輩でもある吉田 凌投手と対戦し、ライト線へ二塁打を放ち、スタンドは大きく沸いた。

 この日はロッテの本拠地であるZOZOマリンスタジアムでの開催ということもあり、参加したロッテの選手には大きな声援が送られていたが、その中でも菅野への声援の大きさは一番だった。

 菅野は東海大相模時代、2011年選抜では巨人、DeNAに在籍していた田中 俊太内野手(オイシックス)とともに優勝を経験。5番打者として活躍した。明治大、日立製作所を経て、2017年ドラフトでロッテから4位指名。20年には81試合で2本塁打、20打点、打率.260だったが、OPS.748と高い打撃成績を残した。今季は一軍出場なしに終わったが、NPB通算10本塁打、126安打を放つなど高い打撃技術を発揮した。