全国各地の秋季地区大会が終わり、20日に開幕する第55回明治神宮野球大会(神宮)の出場校が出揃った。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。10校の今年の顔ぶれを紹介していく。

第7回は17年ぶり4回目の近畿大会優勝を飾った東洋大姫路(兵庫)。履正社(大阪)を夏甲子園優勝に導いた岡田監督の元、名門復活をかかげ兵庫大会では苦しい接戦をものにして優勝を果たすと、近畿大会では投打に力を発揮して久しぶりに頂点に立った。

秋季大会の戦いは以下の通り。

<秋季大会戦績>

★兵庫大会

地区予選 10-3香寺

地区代表決定戦 7-0姫路東

1回戦 10-3六甲アイランド

2回戦 4-0神港学園

3回戦 1-0西脇工

準々決勝 2-1明石清水

準決勝 10-4神戸国際大付

決勝 7-1神戸学院大付

★近畿大会

1回戦 9-0龍谷大平安(京都)

準々決勝 4-0大阪学院大(大阪)

準決勝 11-3天理(奈良)

決勝 5-1智弁和歌山(和歌山)

投手陣では、最速147キロ右腕の阪下 漣投手(2年)が君臨する。183センチの恵まれた体格から、繰り出される直球には威力があり、プロも注目している。1年春からベンチ入りした右腕は、高校入学後から体重16キロの増量に成功。近畿大会では2試合連続完封を含む、21.2回連続無失点をマークするほどに成長した。

<近畿大会の主な投手成績>

阪下 漣 4試合27.2回18三振、防御率0.33

末永 晄大 1試合4.1回3三振、防御率6.23

打撃陣では、3番・見村 昊成外野手(2年)、4番・木村 颯太内野手(2年)が軸となるが、近畿大会では背番号13の6番・白鳥 翔哉真外野手(2年)が絶好調。準々決勝からスタメン起用されると3試合で11打数5安打、打率.455、チームトップの6打点を挙げて優勝にも大きく貢献した。

<近畿大会決勝のスタメン・打率>

(カッコ内は本塁打数、★は1年生)

(二)渡邊 拓雲.375

(中)★伏見 翔一.333

(右)見村 昊成.438

(一)木村 颯太.308

(遊)高畑 知季.273

(左)白鳥 翔哉真.455

(捕)桒原 大礼.214

(三)★渡邊 裕太.538

(投)阪下 漣.000

17年ぶり3度目の出場となる明治神宮大会では、20日の開幕戦で東北代表・聖光学院(福島)と対戦。大会屈指の右腕、阪下の投球に注目が集まる。