第55回明治神宮野球大会(神宮)が20日に開幕する。各地区のチャンピオンによる「秋の全国大会」。単純な比較は正確ではないものの、出場選手の各地区大会での成績をもとに、投打のランキングを調べてみた。

投手で防御率0点台だったのは8人。リリーフ登板など、イニング数が少ない防御率0.00は3人いたが、4試合27.2回を投げて防御率0.33の東洋大姫路(近畿・兵庫)の阪下 漣投手(2年)の数字は目を引く。

まだ1年生ながら150キロをマークした沖縄尚学(九州・沖縄)の左腕・末吉 良丞投手や、横浜(関東・神奈川)の最速149キロ右腕・織田 翔希投手も、防御率0点台を維持。スピードだけでない総合力の高さも証明した。

<防御率上位ランキング>

(規定投球回数=チーム試合数)

1位 聖光学院管野 蓮

 3試合5.2回1三振、防御率0.00

1位 横浜前田 一葵

 1試合3.2回3三振 防御率0.00

1位 沖縄尚学・田場 典斗

 1試合4.2回4三振 防御率0.00

4位 東洋大姫路阪下 漣

 4試合27.2回18三振、防御率0.33

5位 東海大札幌高橋 英汰

 4試合16回15三振、防御率0.56

6位 沖縄尚学・末吉 良丞★

 4試合24.1回21三振、防御率0.74

7位 横浜織田 翔希

 3試合18.1回15三振、防御率0.98

7位 広島商・大宗 和響

 3試合18.1回19三振、防御率0.98

(★は1年)

打撃部門の打率では、沖縄尚学の3番・比嘉 大登内野手(2年)が15打数11安打、打率.733で堂々のトップ。次いで、明徳義塾(四国・高知)のエースでもある池崎 安侍朗投手(2年)と、横浜の3番・奥村 凌大内野手(2年)が打率6割以上をマークした。

<打率上位ランキング>

(規定打席=チーム試合数×3.1)

1位 沖縄尚学・3番 比嘉 大登内野手

 4試合15打数11安打8打点 .733

2位 明徳義塾・6番 池崎 安侍朗投手

 3試合11打数7安打1打点 .636

3位 横浜・3番 奥村 凌大内野手

 3試合10打数6安打5打点 .600

4位 二松学舎大付・6番 花澤 莞爾外野手

 6試合21打数12安打5打点 .571

5位 明徳義塾・7番 続木 琥太朗内野手★

 3試合9打数5安打3打点 .556

6位 明徳義塾・9番 松井 萊翔外野手

 3試合11打数6安打5打点 .545

(打順は地区大会決勝戦、★は1年)

地区大会で本塁打を放ったのは3人で、すべて1本。新基準のバットの影響もあるのだろうが、それだけに長打力を持った貴重な選手ということもいえる。

<地区大会で本塁打を放った選手>

東海大札幌太田 勝馬内野手

二松学舎大付入山 唯斗内野手

広島商・名越 貴徳内野手★

(★は1年)

新チーム初の全国大会。神宮の大舞台で光り輝く選手の登場に期待する。