23日、豊川の147キロ右腕・中西 浩平投手は第2回三重県・愛知県ピックアップチーム交流試合の第1試合の8回裏に登板し、1回無失点に抑える好投を見せた。

 「立ち上がりはかなり緊張しました」と語り、それでも常時140キロ〜144キロの直球、本人が得意とする130キロ前後のスライダーが光った。交流試合前の取材で中西はこう意気込んでいた。

「自分は直球のコントロール、変化球の精度の高さは他の投手と比べても自信に持っています」

 力強い直球をコントロールよく投げ分け、切れ味鋭いスライダーで翻弄する投球は参加投手の中でもずば抜けていた。

  目標は高卒プロ。ヤクルト2位のモイセエフ・ニキータ外野手の取り組む姿勢に刺激を受けた。

「ニキータさんがフィジカルアップに取り組んで、レベルアップした姿は自分も参考にしています。夏までに最速150キロ、平均球速もさらに上げていきたいです」

 愛知県選抜に選ばれた経験もプラスに変えている。この交流試合が行われるまで選抜チームによる合同練習があった。ほかの学校の投手から変化球の握り、ストレートの握りを学ぶなどレベルアップを目指している。

 モイセエフに続く高卒プロ入りはなるか。今回の経験を来年のブレイクにつなげる。