第55回明治神宮野球大会(神宮)の高校の部は25日に決勝が予定されている。今年は横浜(関東・神奈川)と広島商(中国・広島)の対決。1997年以来、27年ぶり2度目の優勝を狙う横浜か、初出場初優勝を狙う広島商か。
横浜が前回優勝したチームは、松坂大輔投手を擁した黄金世代。明治神宮大会を制すると、翌年のセンバツと夏甲子園、そして国体(現・国民スポーツ大会)と「4冠」を達成。公式戦44連勝をマークするなど、新チーム発足後、公式戦全勝で終えたチームだった。
広島商は明治神宮大会初出場で優勝を狙うが、初出場初優勝を果たせば2018年の札幌大谷(北海道)以来となる。
この2チームの甲子園での対戦は、過去1度しかない。
広島商には、のちに広島などで活躍した達川光男氏が捕手として出場。横浜には2年生エースの永川英植氏がいた。延長11回に横浜が冨田毅外野手の決勝2点本塁打で勝ち越して優勝。この時、横浜はセンバツ初出場初優勝でもあった。
春1回、夏6回優勝の広島商と、春3回、夏2回優勝の横浜。甲子園では実績十分の両校が、神宮の舞台で初対決する。新たな伝説に期待したい。