第55回明治神宮野球大会(神宮)の高校の部は25日に決勝が予定されている。今年は横浜(関東・神奈川)と広島商(中国・広島)の対決。
1997年以来、27年ぶり2度目の優勝を狙う横浜は、明徳義塾(四国・高知)、東洋大姫路(近畿・兵庫)と強豪を倒して決勝に駒を進めた。ともに接戦を制するなど勝負強さを発揮してきた。
準決勝のスタメンと今大会の打率は以下の通り。
(中)阿部 葉太.250(1)
(三)為永 皓.111
(二)奥村 凌大.000
(一)★小野 舜友.000(1)
(投)奥村 頼人.333(2)
(左)野中 蓮珠.000
(右)今村 稀翠.500
(捕)駒橋 優樹.200
(遊)★池田 聖摩.167
(カッコ内は打点、★は1年生)
自慢の強力打線が本領を発揮できていないが、1番と中軸がしっかり打点をマークして、勝利をもたらしてきた。3番、4番に安打が出ていないのが気になるが、ポテンシャルは高いだけに、決勝で花開く可能性は十分ある。主力打者に左打者が多く、広島商の先発が予想される左腕の徳永 啓人投手(2年)をどう攻略するか。
投手陣は強豪相手に2試合でわずか1点しか与えていない。
奥村 頼人 7回3奪三振、防御率0.00
織田 翔希 13回9奪三振、防御率0.69
明徳義塾戦で完封勝利を挙げた1年生右腕の織田。東洋大姫路戦では先発し、いったんは外野に回ったが再びマウンドに上がって好投を見せた左腕・奥村頼とともに、安定は抜群。今大会屈指の投手陣を誇ると言っていい。どちらが先発しても広島商には大量得点は与えないだろう。優勝のカギは打線の奮起とみている。