DeNAが3位から驚異の下剋上優勝を達成し、今シーズンの幕を閉じたプロ野球。セ・リーグは激動の戦いを経て巨人が優勝を手にした。そんな今年のセ・リーグのMVPの行方はどうなるのか。

 高校野球ドットコム編集部は、Xにて「セ・リーグMVP候補」に関するアンケート調査を実施し、今回はその中から選ばれた候補を取り上げ、「野球ファンが期待するセ・リーグMVP」トップ3ランキングを紹介する。

3位 巨人・吉川 尚輝選手 10.6%

 3位となったのは吉川 尚輝内野手(中京―中京学院大)。今季初のレギュラーシーズン全143試合に出場し、通算打率.287、154安打、46打点の記録を残しており、守備ではシーズンわずか5失策、プロ8年目にして初のゴールデン・グラブ賞を獲得するなど、攻守共に球界トップクラスの二塁手として、安定した打撃と守備、機動力のあるプレーでチームに貢献した点が評価された。

2位 巨人・岡本 和真選手 14.6%

 2位は岡本 和真内野手(智弁学園)。今シーズンもパワーある打撃で、チームの中心選手としての存在感を示した。リーグ屈指の打者として、ファンからの期待も高い選手として注目され、シーズンで27本塁打、クライマックスシリーズでも確信歩きの特大アーチを放ち、規格外のパワーでチームの勝利に貢献した。自身初のゴールデン・グラブ賞を受賞し、オールラウンドプレイヤーとして評価されたことも票が集まった理由だろう。

1位 巨人・菅野 智之投手 60%

 1位に輝いたのは菅野 智之投手(東海大相模―東海大)。海外FA権を行使してのメジャー挑戦を発表した菅野投手は圧倒的な投球力と安定感で15勝を挙げチームを牽引。防御率もセ・リーグ2位の1.67、奪三振数も脅威の111個、最多勝と最優秀勝率の二冠を達成し、シーズンを通じて卓越した投球内容を披露した事で、MVPの最有力候補として大きな期待を集めた。

 今シーズン、下剋上を達成したDeNAの快進撃が話題を集める中、MVPの行方にも注目が集まっている。巨人の主力選手たちの活躍は目覚ましく、セ・リーグを代表する選手として、今後の成長と活躍に期待が寄せられ、来シーズンのセ・リーグと彼らの活躍にもさらなる注目が集まっている。

文章=高校野球ドットコムインターン生・供田 昂大