第55回明治神宮野球大会(神宮)は25日、最終日を迎え、高校の部は横浜(関東・神奈川)が27年ぶり2回目、大学の部では青山学院大(東都)が初優勝し、史上5校目となる「大学4冠」を達成した。

横浜広島商(中国・広島)を4対3で下した。初回に4番の小野 舜友内野手(1年)の2点適時中前打で2点を先制。2回には1番の阿部 葉太外野手(2年)の2点適時二塁打で2点を追加してリードを広げた。

先発の「スーパー1年生」こと織田 翔希投手(1年)が8回まで2失点ピッチング。9回にピンチを招いて降板するも、上級生の背番号1、奥村 頼人投手(2年)が左翼からマウンドに上がり、広島商の追い上げを振り切って勝利をつかんだ。

横浜は松坂大輔投手を擁して優勝した1997年以来、27年ぶりの秋の頂点をつかんだ。

ともに初優勝をかけた大学の部決勝では、青山学院大が創価大(関東5連・東京新)を7対3で破った。1回にいきなり5番・中田 達也外野手(3年=星稜)が満塁弾を放って4点を先制すると、3回に2点、4回に1点を追加して突き放した。

先発の中西 聖輝投手(3年=智弁和歌山)が8回を5安打2失点、9回は鈴木 泰成投手(2年=東海大菅生)が相手の反撃を抑えて歓喜の輪を作った。

今年の春秋のリーグ戦、大学選手権と合わせ、史上5校目となる「大学4冠」にナインは酔いしれた。