来春の第97回選抜高校野球大会(センバツ)の21世紀枠鹿児島県代表に選ばれた隼人工に11月26日、表彰状の授与式が同校であった。
隼人工は今秋の鹿児島県大会で2008年春以来16年半ぶりとなる8強入りを果たした。2年前の秋は部員6人しかおらず、他部からの助っ人を借りて9人ギリギリで出場していた。しかし新開 剛監督や山田 和久部長らが熱心に中学校を訪問するなどの選手勧誘が実り、現在は2人の女子マネジャーを含む1、2年生で35人の「大所帯」となったことなどが評価された。同校の県代表選出は今回が初めて。
授与式では毎日新聞鹿児島支局の取違 剛支局長から表彰状が室屋 真一校長に手渡された。「甲子園に出られるかもしれないワクワク感を感じながらこれからの練習に励んで欲しい」と取違支局長。室屋校長は「秋の8強入りは選手たちや保護者の努力の賜物。これを機に他の生徒も刺激を受け、色んなことに挑戦し、地域に愛される学校づくりを目指したい」と語っていた。
入学までは部員が少ないことに不安を感じていたという小島 蓮主将(2年)だったが、少人数でも活動を続けてきたことが今につながったことに思いを寄せ「今まで部の伝統をつないでくれた先輩たちに感謝したい」。今後は12月13日に九州地区の選考会があり、各地区の推薦校の中から来年1月24日の選考会で2チームが選ばれる。狭き門だが「あくまでも目指すのは夏に自力で甲子園を勝ち取ること。秋に見えた課題の克服に取り組み、チーム力を上げていきたい」と語っていた。
新開監督は「選手たちの頑張りで県代表に初めて選ばれたことに感謝したい。今が一番野球に楽しく取り組めているとき。彼らの良い所をどんどん伸ばしていきたい」と話していた。