2024年も、あと1カ月で終わろうとしている。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。

今年の秋の四国を制したのは、高知で優勝した明徳義塾だった。春夏通算43回の甲子園出場を誇る強豪は、今年も高知県内で強さを誇った。

春夏秋と3大会をすべて制した。春は高知商を破って優勝。センバツに出場した高知とのチャレンジマッチにも勝利した。夏は決勝でライバル高知を破って優勝。夏甲子園では3回戦で敗退したが、準優勝した関東第一(東東京)に1点差の惜敗だった。

新チームとなった秋では、安定感抜群の池崎 安侍朗投手(2年)を中心に、4試合でわずか1失点という堅い守りで優勝した。明治神宮大会でも優勝した横浜(関東・神奈川)と接戦を演じるなど、全国的にもレベルの高さを証明している。

高知をはじめ、高知商高知中央明徳義塾を追う存在だが、今年は上回ることができなかった。来年は大きな壁に挑むことになる。

その他、岡豊と小津が春4強、夏8強入りを果たした。岡豊は秋も4強に入り、3位決定戦で敗れたものの、高知に1点差惜敗と実力差を感じさせない戦いを演じた。春夏通じて初の甲子園出場の悲願達成も、決してそう遠いことではないかもしれない。

24年高知県大会結果

<春季>

優勝 明徳義塾

準優勝 高知商

4強 岡豊

4強 小津

8強 土佐塾

8強 高知中央

8強 伊野商

8強 高知国際

<夏選手権>

優勝 明徳義塾

準優勝 高知

4強 中村

4強 高知商

8強 小津

8強 高知中央

8強 須崎総合

8強 岡豊

<秋季>

優勝 明徳義塾

準優勝 高知中央

3位 高知

4位 岡豊

8強 中村

8強 梼原

8強 土佐塾

8強 小津