来年の2025年春のセンバツに出場する21世紀枠2校の選考を前に、13日に各地区ごとの推薦校9校が決まる。来年1月24日のセンバツ選考委員会で、最終的に2校が選考される最終候補9校は、どんな顔ぶれとなるのか。
各地区の秋季大会を振り返りながら、候補を取り上げてみる。第1回は北海道。
<秋季北海道大会結果>
(★は公立校)
優勝 東海大札幌
準優勝 北海
3位 札幌日大
4位 駒大苫小牧
8強 クラーク国際
8強 北星大付
8強 釧路江南★
8強 札幌南★
21世紀枠推薦校は8強に入った釧路江南と札幌南に絞られるのではないか。
釧路江南は秋は18年ぶりとなる初戦突破を含め、3試合を戦って、すべて1点差ゲームだった。初戦は帯広大谷相手に逃げ切りの2対1。遠軽相手の2回戦では、9回表に1点差を追いつかれたものの、その裏に1点を奪っての2対1のサヨナラ勝ち。北海との準々決勝では、初回に許した1点に泣いての0対1の敗戦だった。
右腕エースの佐藤 勝輝投手(2年)がすべて完投し、チームの8強入りに大きく貢献。3試合すべて1失点ずつに抑える好投だった。26回を投げて19奪三振で、2回戦は無四球でもあった。準々決勝で強豪、北海打線をわずか1安打に抑えた実力は高く評価されるだろう。
同じく8強入りした札幌南は、初戦こそ延長10回タイブレークの末に5対3で函館大柏稜を振り切って粘り勝ちを収めたが、準々決勝では駒大苫小牧の前に7回コールドの1対8で敗れた。打線も3安打しか打てず、5回に5失点を許すなど、実力差が感じられる。
戦力的な部分で判断すれば、安定した戦いを繰り広げた釧路江南が21世紀枠推薦校に選考される可能性は高い。
<過去10年の北海道21世紀枠地区推薦校>
(◎はセンバツ出場)
23年 別海◎
22年 稚内大谷
21年 国際情報
20年 知内
19年 帯広農◎
18年 釧路湖陵
17年 函館工
16年 富良野
15年 札幌清田
14年 北見工