多彩な外野手たち
【外野手3人】
吉田 翔輝(大阪桐蔭)☆
藤原 佑(大社)
正林 輝大(神村学園)☆
吉田 翔輝(大阪桐蔭)はケガもあって強化合宿に不参加に終わったが、この夏の内容は候補外野手の中で最も良かった。大阪大会では10打数4安打。甲子園では6打数2安打。そのうち1安打が興南の好左腕・田崎 颯士投手(3年)からの三塁打。バットコントロールも非常に長けており、対応力も高い。そして自慢の脚力を生かした走塁、守備も光り、さらにスローイング技術も高く、長打を許さない。センターとして申し分ない。
藤原 佑(大社)は甲子園でも4盗塁と快足を見せたトップバッター。塁上に出れば、圧倒的な足で相手内野手にプレッシャーをかける。アジア大会は7回制。あっという間に試合が終わるので、1点の重みが大きい。藤原の足は貴重な得点源となるだろう。甲子園では15打数3安打に終わったが、スイングを見ると長打も期待できるタイプだ。
正林 輝大(神村学園)は甲子園で苦しんだが、この世代では外せない打者の1人。3回戦で初安打、準々決勝で初打点を記録し、徐々に復調の兆しが見られた。鹿児島大会では打率.450を記録し、バットコントロールは高い。強化合宿の紅白戦では特大本塁打を放っている。木製バットでも長打が期待できるスラッガーで、復調ができれば大きな力になるだろう。チームでは4番打者として結果を残さなければならない重圧の中で戦っていたが、代表選手になれば、その重圧が解かれるので、持ち味を発揮できると期待している。
甲子園で豪快本塁打、青森山田の主砲を4番に
予想オーダーも考えてみた。
1番センター・吉田(大阪桐蔭)
2番セカンド・髙山(健大高崎)
3番サード・石塚(花咲徳栄)
4番DH・原田(青森山田)
5番ファースト・髙橋(関東一)
6番ライト・正林(神村学園)
7番キャッチャー・箱山(健大高崎)
8番ショート・才田(東海大相模)
9番レフト・藤原(大社)
俊足の吉田、コンタクト力の高い髙山で1、2番を組んで、石塚、原田、髙橋のクリーンアップで還す。不調だった正林、守備負担の大きい箱山は6、7番で持ち味を発揮したい。俊足で小技を仕掛けられる才田、藤原が8、9番にいると、気が抜けない打線となりそうだ。
これはあくまでも予想。実際にどんな選手が選ばれるのか、心待ちにしたい。