2024年も、残りあと1カ月を切った。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。

近年、東北ではトップレベルの地位についている青森では、青森山田が強さを発揮した。春こそ、県大会で準優勝も、東北大会では4強入り。夏は頂点に立つとともに、甲子園では4強入りを果たした。準決勝で敗れたものの、優勝した京都国際(京都)と1点差の接戦を演じた。関 浩一郎投手(3年)を中心とした投手陣のレベルは高かった。

甲子園の戦いを経験した2年生も多く、秋からの新チームでは県で優勝を果たし、東北大会では決勝まで進出。明治神宮大会への出場は逃したが、来年のセンバツ切符は、ほぼ確実の状態だ。

その青森山田とライバル関係にあるのは八戸学院光星弘前学院聖愛八戸工大一。4強以上に名を連ねる常連で、特に弘前学院聖愛は春夏秋とすべて4強以上に入る安定した強さを発揮。春は東北大会で準優勝した。来年もこの「青森4強」が軸となっていくことは間違いないだろう。

春4強の弘前、秋4強の弘前工など、公立校の活躍も目立った。秋は創立131年目の県内有数の進学校・八戸が8強に入った。21世紀枠の県推薦校にもなり、来年の活躍が期待できそうだ。

24年青森県大会結果

<春季>

優勝 弘前学院聖愛

準優勝 青森山田

3位 八戸工大一

4位 弘前

8強 八戸西

8強 八戸学院光星

8強 三沢商

8強 青森明の星

<夏選手権>

優勝 青森山田

準優勝 弘前学院聖愛

4強 東奥義塾

4強 八戸工大一

8強 青森商

8強 八戸学院光星

8強 三沢商

8強 弘前東

<秋季>

優勝 青森山田

準優勝 八戸学院光星

3位 弘前学院聖愛

4位 弘前工

8強 弘前東

8強 八戸

8強 木造

8強 八戸工大一