【ロッテ】
東妻 勇輔投手(智弁和歌山) 来季7年目
6試合 防御率11.05 1敗 2300万円
ロッテには二軍では安定しているが、一軍だとなかなか実績が残せない中堅の中継ぎタイプ右腕が多い。その一人として東妻をあげたい。23年シーズンは36試合に登板し、防御率2.91と好成績を残したが、今年は6試合で防御率11.05に終わった。来年も現状のままだとリリースの可能性もある投手である。投手層の薄い他球団でチャンスを見出したい。
平沢 大河内野手(仙台育英)来季10年目
一軍出場なし 1600万
今季は21年以来、3年ぶりの一軍出場なしに終わった。ここまで一軍では通算打率.190、10本塁打、57打点と思うように結果を残せていない。今年のドラフトで2位に左の好打者・宮崎 竜成内野手(ヤマハ)を指名し、平沢のチャンスはさらに減った。リストアップされる可能性はあるだろう。
【日本ハム】
上原 健太投手(広陵)来季10年目
7試合 0勝5敗 防御率9.24 3600万
これまで一軍で通算14勝、21年には7勝を挙げたこともある大型左腕だが、今季は7試合で防御率9.24に終わった。復調に期待するか、それとも若手投手の台頭に期待するか意見が分かれると思うが、リストアップされてもおかしくない。
今川 優馬外野手(東海大四)来季5年目
6試合 19打数4安打 打率.211 1550万
二軍では84試合で打率.271、8本塁打、41打点、OPS.829と申し分ない成績を残している。ただ一軍では6試合出場に終わった。水谷のブレイクによって今川の序列は上がってこない。長打力、全力疾走、取り組む姿勢、人間性、ファンサービスに徹する姿勢など申し分ない。他球団に移籍して、日の目を浴びてほしいと思っている。
【ソフトバンク】
育成から這い上がったリチャード
リチャード内野手(沖縄尚学)来季8年目
15試合 31打数7安打 1打点 打率.226 1000万
期待を込めてリチャードを選んだ。
ファンの中では2つの意見で分かれている。5年連続二軍の本塁打王となったリチャードに対して「飼い殺しされている」と捉えるもの、一方で「ある程度のチャンスを与えているのに、モノにしないリチャードに責任がある」との見方の二つだ。
リチャードの一軍最多出場は21年の34試合の116打席で7本塁打。今季は15試合で33打席だった。21年や70打席与えられた22年で結果を出すべきだった、という考えもあるが、リチャードはNPBの世界に多くいる巧打者タイプではない。天性の長打力を持った選手である。今季の二軍成績は打率.242、18本塁打、OPS.875。打率を期待するタイプではなく、4打席のうち1本でも長打を打って打点を上げてもらえばいい選手である。今年のプロ野球は全体的に貧打になり、スラッガーの価値は高まっている。
ソフトバンクの一塁、三塁はすでに埋まっている。残留となれば、最初の10打席が勝負となるだろう。
田浦 文丸投手(秀岳館)来季8年目
4試合 防御率2.45 2400万
1年目から一軍登板を経験し、23年は45試合登板で7ホールドを記録した実戦派左腕。しかし今季はわずか4試合に終わった。ソフトバンクでは石川柊太投手(総合工科)がFA宣言しているため、退団に備えて、先発型投手を名簿に載せる可能性は低く、中継ぎをリストアップするのではないか。その場合、過去最小登板に終わった田丸をリストアップする可能性が出てくる。