12月9日、第3回現役ドラフトが行われる。これまでソフトバンクから阪神に移籍した大竹 耕太郎投手(済々黌)、DeNAから中日に移籍した細川成也外野手(明秀日立)、ソフトバンクから日本ハムに移籍した水谷 瞬外野手(石見智翠館)らがチームの主力にのし上がった。一方で、2年間で移籍した24人中11人が戦力外となっている。
では、今年の現役ドラフトに候補選手を予想してみよう。続いてセ・リーグ編だ。
【現役ドラフト予想 パリーグ編】を読む
最初に現役ドラフトの条件から外れる選手は以下の通り。
・外国人選手
・複数年契約を結んでいる選手
・年俸5000万円以上の選手(1名に限り5000万円以上1億円未満も可)
・過去にFA権を行使したことのある選手
・FA有資格選手
・育成選手
・前年のシーズン終了以降に契約譲渡で獲得した選手
・シーズン終了後に育成から支配下になった選手
ただし、球団が5000万円以上1億円未満の選手を対象としてリストアップした場合、5000万円未満の選手を各球団最低2人リストアップしなければならない。
セ・リーグBクラスは一軍で結果を残せていない中継ぎ投手をリストアップ
【中日】
9試合 10打数2安打 打率.200 900万円 来季9年目
期待されていたスラッガーは、なかなか一軍で殻を破ることができていない。今季は二軍で5本塁打、23打点、打率.259だった。20年には二軍で打率.372、5本塁打、21打点の好成績を残すなど二軍では無双を見せるスラッガーが他球団に移籍したらどんな進化を見せるのか。
高校時代の味谷
3試合 1打数0安打 610万 来季4年目
花咲徳栄時代から注目を浴びていた巧打の捕手だが、今季はわずか3試合。プロでの通算2安打にとどまっている。木下 拓哉捕手(高知)が残留し、ドラフトでは石伊 雄太捕手(近大高専)を指名した。今季は二軍で52試合で打率.193だった。同じ左打ちの捕手だと1学年下の山浅 龍之介捕手(聖光学院)もいるが、味谷がリストアップされそう。
【ヤクルト】
濱田 太貴外野手(明豊)
26打数2安打 打率.077 来季7年目
23年には103試合で5本塁打を打つなど通算9本塁打。主砲・村上 宗隆内野手(九州学院)が来季オフにメジャー挑戦することでスラッガータイプの価値は高くなると思うが、今季は二軍で打率.241、4本塁打、35打点、OPS.668と長打力を発揮できなかったのが気がかり。リストアップされる可能性がある。
1試合 防御率4.50 900万 来季4年目
一軍で1試合登板に終わった速球派右腕。常時140キロ後半の速球、140キロ台のスプリットを交える投球スタイルだが、制球力が課題。今季は二軍40試合で防御率2.17と安定した成績を残し、二軍で防御率5.59だった昨年と比べると改善が見られる。ただ、ヤクルトはドラフト、戦力外補強でも速球派の中継ぎタイプを獲得しており、柴田がリストアップされる可能性は高い。
【広島】
[player]大道 温貴[/player]投手(春日部共栄)
4試合 防御率10.38 年俸2400万 来季5年目
1年目に23試合、3年目には48試合登板するなど、速球派の中継ぎとして活躍した右腕も、今季は一軍4試合登板に留まった。二軍で中継ぎとして登板するが、防御率3.56とこれまでの実績からすれば物足りない。九里 亜蓮投手(岡山理大付)が海外FA宣言。もしメジャー移籍が決まれば、二軍で先発していた投手の出番が増えるため、報道でよく名前が挙がる遠藤淳志投手(霞ヶ浦)のリスト入りは今季はなさそうだ。中継ぎタイプの大道は他球団で成功を掴みたい。
[player]中村 健人[/player]外野手(中京大中京)
12試合 24打数2安打 打率.083 1200万 来季4年目
即戦力として期待がかけられた強打の外野手も、一軍では通算4本塁打。今季は二軍で打率.271、2本塁打、25打点、OPS.690だった。走攻守にまとまった選手として他球団によっては出場機会を掴めるかもしれない。