12月6日、ヤクルト・高津臣吾監督と広島・新井貴浩監督によるトークショーを開催。抽選に当選した67名がミズノ大阪本社に駆け付けた。
過去に契約を結んでいたOB選手たちとイベントを実施しようということで、高津、新井両監督ともに、以前はミズノの契約選手だったことから今回の現役監督同士の特別な対談が実現した。
会場には現役時代のユニフォームを着用したり、遠くは千葉から来たりと、熱烈なファンが大勢集まったなかで、1時間のトークショーが行われた。
シーズンが終わって2か月が経とうとしていることもあり、「一番リラックスできているかもしれない」と高津監督は落ち着いた様子。一方で新井監督は、「9月が悪夢でしたので、今はその傷が癒えつつあります」とシーズン終盤の失速から徐々に立ち直りつつあるようだった。
そんな高津、新井両監督だが、2人とも広島工出身の先輩と後輩の間柄。だからこそできる高校時代の話で会場を沸かせる瞬間もあれば、ファンからの「尊敬している部分はどこですか」という質問には、それぞれこう答えた。
高津臣吾監督:ポジティブなことは表現して、ネガティブなことは我慢することは、簡単じゃないけど、新井監督はそれができている。そんな我慢強さ、選手に対する気遣いは凄いと思います。
新井貴浩監督:すべてですね。日本一を2回達成するという結果を出している。そういったところ全てが尊敬しています。
話題がそれぞれが参考にしている監督に移ると、2人も現役時代にお世話になった野球界の大先輩たちの名前を挙げる。
高津臣吾監督:始まりが野村(克也)監督でしたので、野球については非常に難しい方でした。その分、たくさん学ばせてもらいました。今の考え方とか、すごく参考に、勉強させてもらうことが多かった監督でした。出会えてよかったと思っています。
新井貴浩監督:一番の恩師は山本浩二さんです。特に2回目の時はとにかく我慢して選手を起用されましたので、一番尊敬しています。また、ブラウン監督は新鮮でしたね。練習するな、と。今まではたくさん練習をやる環境だったので、ブラウン監督はそこから極端すぎたんですけど、システム的な指導で当時は新しかったので、勉強になりました。
最後には駆け付けたファンへ、来シーズンへの意気込みを両監督が語ってイベントが終了。カープ、スワローズともに、2024年シーズンは悔しい結果に終わった。しかし、2025年は両チームで優勝争いを演じてもらい、またオフシーズンにトークショーを開催してくれることを楽しみにしたい。